
小学校の英語教育ってどんな内容なんだろう……

小学校から英語につまづかないためにはどうすればいいのかしら……
小学校での英語教育は2020年からが本格的に始まっています。授業内容を把握し、親としてできることは何かを考えないと、子どもが英語でつまづいてしまうこともあります。
私は子ども2人をバイリンガルで育てています。子どもは日本の小学校にも通い、どんな英語教育を受けているかは熟知しています。
ここではそんな私が、小学校での英語教育について解説するとともに、子どもがつまづかないよう親としてできることを考えます。
この記事を読めば、子どもはスムーズに小学校の英語教育になじんでいくことができます。
小学校で始まった英語教育
まずは、2020年から本格的に始まった小学校で英語教育が、どのようなものかを解説します。小学校での英語教育の目的などの詳細は、以下の文部科学省のHPに記載されています。
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/siryo/attach/1379940.htm
要点をまとめると、小学校の英語教育の目的は以下の2つです。
- 音声を中心とした英語力向上
- 国際的なコミュニケーション力
小学3年生と4年生は「活動型」
具体的には、学年によって目指す内容が変わってきます。小学3年生と4年生は「活動型」の授業が中心です。体を動かしながらの学習です。具体的には以下のような内容となっています。
- 年間35単位時間(週1コマ程度)
- 「聞くこと」「話すこと」を中心に
- 外国語に慣れ親しませ、学習の動機づけ
小学5年生と6年生は「教科型」
小学5年生になると、英語教育は大きく変わります。「教科」としての扱いになり、通知表で評価されるのです。
- 年間70単位時間(週2コマ程度)
- 段階的に「読むこと」「書くこと」を加える
- 指導の系統性を確保
小学校の英語教育の実際
実際に小学生が受けている英語の授業をのぞいてみると、ALTが中心となって進めています。5、6年生になると通知表の評価の対象にもなるので、日本人の先生が指導する割合が若干増える印象です。低学年ほどALTに頼る部分が大きいのかもしれません。
学年ごとに具体的にみてみましょう。
小学3年生と4年生が実際に受けている授業
3年生と4年生のほとんどは、“Let’s Try”という以下の教科書を使って学んでいます。
9つの章に分かれ、学習テーマは次のような内容です。
- 世界のあいさつ(英語以外も)
- 遊びや天気の言い方
- 曜日の言い方
- 時間の言い方
- 数の数え方
- アルファベットを学ぶ
- 欲しい食べ物を伝える
- 好きな場所を伝える
- 1日の日課を英語で表現する
実際にはこの教科書だけでなく、動画や先生自作の教材も交えて授業をしています。私の娘も、ALT手作りの英語のカルタをしていました。カルタを使って遊びながら、単語の発音と意味を学ぶ学習です。
小学5年生からは検定教科書を使う
小学5年生からは英語が正式な「教科」となるため、国の検定を受けた教科書を使います。このため、自治体によって採用している教科書が異なります。
代表的な教科書をご紹介します。
このうち、たとえば “Junior Sunshine” では、全体を通して4人の子どもが登場人物として描かれています。4人は小学生で、アメリカ人、シンガポール人、日本人です。4人がさまざまな場面で登場し、英語でコミュニケーションを取るという筋書きです。
歌やゲームも取り入れながら、3、4年生で学んだことを発展させます。3、4年生では曜日や時間の言い方を習いますが、5、6年生では、月の言い方や、もっと詳しい時間の表現を学びます。
自己紹介も5年生で学ぶ新たな内容です。自分の名前や好きなことを英語で表現します。
通知表は3段階
5年生からの評価については、他の教科と同じように3段階評価です。文部科学省の「研修ガイドブック」によると、評価のポイントは以下の3つです。
- 知識・技能
- 思考・判断・表現
- 主体的に学習に取り組む態度
文部科学省のガイドブックでは、評価にあたっては次のようなことも実施し、参考にするよう求めています。
- 筆記テスト
- 児童との面接
- スピーチ
- 簡単な語句や文を書く
英語に「つまづく」のは小学5年生から
学校の先生や保護者同士の話などから、英語につまづく子が出始めるのは小学5年生以降です。5年生からはテストなどが始まるため、子どもたちはプレッシャーに感じるのかもしれません。
つまづきやすいポイントをご紹介します。
全体的なコミュニケーション能力
もっとも多いのは、全体としてのコミュニケーション能力です。小学校での英語の評価は、聞いたり話したりというコミュニケーション能力が問われています。授業中、みんなの前で英語で発表できるかや、聞かれた質問に答えられるかなどが評価のポイントです。
ただ、人前で話すのが苦手という子がいると思います。英語は理解しているものの、口下手という子どもです。こうした子どもは高い評価されずらいというのは、よく聞く親の悩みです。
アルファベットの読み書き
逆に、みんなの前で話すのは得意だけど、アルファベットの読み書きにつまづくという子もいます。
アルファベットの特に小文字は、小学生にとって難解です。低学年のとき、英語の歌やゲームを楽しく学んできた子が、読み書きの学習が始まったとたんにつまづくケースがよくあります。

小学生から英語嫌いにさせないための具体的な方法は、以下の記事でさらに詳しく解説しているよ!

英語に「つまづかない」ために親ができること
英語は中学、高校、さらには短大や大学などでも必ず必要となります。場合によっては就職活動でも英語はついてまわります。
英語学習のスタートラインでつまづかないために、親ができることをご紹介します。
英語が自然と耳から入る環境を作る
小学生の段階から英語への苦手意識を持たせないことが肝心です。そのためには、英語が家庭で自然と耳から入ってくる環境をつくるのが理想的です。
小学生にいちばんのおすすめなのは英語のテレビです。英語で見る習慣がつけば、英語への抵抗はなくなります。
注意したいのは無理強いしないことです。子どもが見たがらなければ、無理に見させる必要はありません。
どんな英語の番組を見せればいいかですが、ディズニーのチャンネルなら間違いないと思います。年齢に応じていろんな番組の選択肢は豊富です。ぜひ子どものお気に入りの番組を見つけてあげてください。


ディズニーのおすすめの番組や、具体的な視聴方法については、以下の記事で詳しく解説しているよ!
【無料:ディズニーチャンネルを体験】小学生の英語学習に最適!



学校での英語につまづかないように
学校での英語につまづくと、英語が嫌いになり、自信をなくしてしまいます。親としては、なんとか避けたいものです。
私の娘が利用して効果が大だったのは、家庭学習教材の『月刊ポピー』です。学校で使うドリルをつくっている出版社が発行しているだけあって、教科書に沿った内容となっています。教科書のどのページに該当するかなどの記載があるほどです。
それでいて、イラストが豊富で教科書よりも子どもをひきつけます。1日10分程度取り組むだけで、娘の学校でのテストの点数も、ほぼ満点になりました。
唯一デメリットだと感じたのは、小学4年生からは全教科のセットとなっていて、必要な教科の教材だけ注文することができないことです。しかし、月額3,000円ほどで全教科の予習・復習ができたので、結果としては大きなメリットがありました。
無料で見本の教材を送ってもらうこともできるので、試しに申し込んでみる価値はあると思います。
『月刊ポピー』無料の見本教材あり
英語を習わせるなら“塾”より“英会話”
子どものために小学生から英語を習わせたいという人もいるでしょう。私の経験や、子どもの友達を見ていて感じるのは、習わせるなら塾より英会話のほうが効果が高いことです。
英語の文法や筆記試験対策は、中学校になれば嫌というほど教わります。それからでも遅くありません。むしろ、小学校の時期は、英語嫌いにさせないことのほうが大切です。
できればネイティブによる英会話を通して、英語に親しみ正しい発音に触れるほうが、英語の基礎ができます。子ども向けオンライン英会話なら、1回のレッスン数百円という格安料金で受講できます。
小学生のときからネイティブの英語に触れていると、確実にリスニングやスピーキングの力はつきます。小学生のときにオンライン英会話を始めるのは、将来、子どもにとって確実にプラスになります。


子ども向けのオンライン英会話に興味がある人は、ぜひ以下の記事をチェックしてみて!
【子ども向けオンライン英会話】この3社なら間違いない!体験談



まとめ
小学校の英語教育でつまづかないためには、家庭での環境が重要です。少しでもいいので、英語に触れられる環境をつくってあげると、子どもが苦手意識を持たなくてすみます。
英語が「教科」となる高学年をまえに、そうした環境をつくってあげるのが理想的です。英語嫌いにさせないよう、くれぐれも無理強いだけはしないようにしてください。