
親子で英語を勉強すると子どもの英語は伸びるのかなあ……

親子で英語を楽しく勉強する方法を知りたいなあ……
親子で英語を勉強するのは、子どもの語学力やモチベーションアップには有効です。しかし、やり方を間違えると、長続きしせず挫折してしまいます。
私は英語を独学し、アメリカでパイロットとなりました。2人の子どもはバイリンガルで育てています。英語のできない妻は子どもといっしょに英語を学び、親子で学習効果を実感しています。
ここではそんな私が、親子で楽しく英語を学ぶ方法について解説します。
この記事を読めば、親子で英語力が向上し、子どもとの絆も深まります。
親子で英語を学ぶメリット
2児の子育て中の私は、小さいころから英語でコミュニケーションをとっています。いっぽうで、英語ができない私の妻は、子どもと同じ目線でいっしょに英語の勉強をしてきました。
英語という共通の話題があることで、英語力の向上だけでなく、親子関係にもいい影響が出ています。
子どもがバイリンガルに近づく
親子で英語を学ぶ最大のメリットは、子どもがバイリンガルに近づくことです。子どもの吸収力は目を見張るものがあります。
英語の歌や遊びをいっしょに繰り返すだけでも、子どもは英単語を口ずさむようになります。私の子どもも2、3歳のころ、突然英単語を口ずさむようになり驚きました。子どもに英語の発音を教えていなくても、日本語にないthやvの音などを、正確に発音します。
親子の絆が深まる
英語という共通項があることで、親子の絆も深まります。長女と妻は就学前からいっしょに英語の勉強をしてきました。長女が幼いころは、妻が英語の歌などを聞かせ、英語をいわば教える立場でした。
ところが、長女が小学生になるころには、立場は完全に逆転です。長女が妻に英語を教えることが多くなっていました。
親子で英語に向き合ってきたことで、子どもが成長しても、互いに切磋琢磨し続けられます。
親子で英語を学ぶのはいつからがいいか
親子で英語の勉強を始めるのに、子どもの年齢は関係ありません。日本語がたどたどしいうちから英語を学んで大丈夫だろうとかという心配の声を耳にすることがあります。
私の子育ての経験からは、まったく問題ありません。やり方さえ間違えなければ、幼いころからどんどん英語に触れても、子どもは順調に育ってくれます。
言葉の習得は生まれた直後から
親子で英語に取り組むのは、子どもが産まれた直後からでも大丈夫でしょう。多くのバイリンガルの子どもは、生後直後から2か国語に触れています。
私も2人の子どもをバイリンガルで育てていますが、2か国語に触れているからといって、どちらかの言語が遅いということはありません。就学前から子ども自身が、日本語と英語を状況に応じて使い分けています。
でもこの時期は、親子で英語の勉強といっても、英語の歌を聞くことなどが中心です。それでも、のちのちの英語力には大きな効果が表れます。
発達心理学などの本を読むと、0歳児から言語能力が備わり、母親の声を聞き分けられるそうです。なので、赤ちゃんは日本語と英語も聞き分けているのではないかといわれています。
就学前は英語習得の効果が感じられる時期
3歳から小学校就学前は、英語学習の効果がもっとも感じられる時期です。英語の歌をみずから口ずさみますし、子どもによっては受け答えに“Yes”や“No”を使う子もいます。
親子で英語を学び始めるには理想的な時期です。歌や本などで覚えた英語を、この時期の子どもはスポンジのように吸収していきます。子どもの反応もみえるので、親も英語に取り組むモチベーションが上がるでしょう。
親子で英語を学ぶのは小学生からでも遅くない
子どもが小学生になってから英語教育の必要性を感じる人は少なくありません。小さいころから英語を学ばせておけばよかったと後悔する人もいます。
でも、親子で英語を学ぶのは小学生からでも遅くありません。親が英語が得意でなければ、まさに対等な関係で英語に取り組めます。この時期は親子で互いに高めあいながら、絆を深めることができる時期です。
親子で英語を学ぶ具体的な方法
親子で英語を学ぶといっても、どんな教材を使えばいいかわからないという人も多いと思います。ここからは、具体的な方法をご紹介します。
親子でどんどん英語で会話する
親子で英語に取り組む際、親の英語力がどの程度かによってその方法は変わってきます。多少なりとも英語ができれば、英語で積極的に話しかけることをおすすめします。
話しかけるといっても難しい英語を使う必要ありません。次のような感じです。
- Good morning. (朝起きたとき)
- Good job ! (よくやったね)
- Can you wait?(待てる?)
- Feels good? (気持ちいい?)
- Good night.(おやすみ)
まずはこの程度の簡単な英語から始めてみるといいでしょう。可能であれば、これらのことを言うときは、常に英語で伝えてみてください。「待って」などは常に英語で言うことで、waitの使い方やニュアンスが子どもの記憶に刻まれます。
私の経験上、子どもはいつの間にか“Yeah”“OK”などの受け答えもできるようになります。どこで覚えたんだろう…と親が思うような言葉を子どもが発することはしばしばです。
もし子どもが受け答えに窮していれば、“You can say yeah/OK.”と教えてあげるといいでしょう。
英語の歌は何歳でも効果的
歌は最高の英語教材です。子どもの年齢が低ければ低いほど効果的です。
小学生低学年までは、英語圏の子どもなら誰しもわかる定番の歌を聞かせるといいと思います。日本語でも知られている「メリーさんの羊」や「きらきら星」などです。
こうした定番の歌を聞かせるメリットは2つあります。
- 子どもが英語を口ずさみやすい
- 海外の子と交流するときいっしょに歌える
歌自体がリズムを取りやすく、英語を覚えやすいことがメリットです。もうひとつのメリットは、小学生や中学生になったとき、海外の子と交流する機会があるかもしれません。そんなとき、こうした“王道の歌”を知っていると、互いに歌うことができ交流も進みます。

子ども向けの定番の歌を集めた”Wee Sing”のこのシリーズはおすすめだよ!
本格的な英語学習にはアプリも効果的
親子で本格的に英語に取り組むなら、アプリも効果的です。私の子どもも一時期、アプリを使っていたことがあります。
利用していたのは、英語教材出版などの大手、アルクが提供するアプリ「りすぴこ」です。対象は3歳から6歳で、iPadかiPhoneがあれば利用できます。
画面に動物やアニメが登場し、アルファベットや単語などが覚えられるよう構成されています。登録すると、毎月新しいコンテンツにアクセスできる仕組みです。
毎月2,000円あまりの料金がかかりますが、月ごとの契約なので、いつでも解約できる気軽さがあります。7日間の無料体験もあるので、いちど体験してみるのもいいでしょう。
スマホ依存させたくないならテレビで英語
親子で英語を学ぶのに、テレビを利用するのは最適です。特に子どものスマホ依存や、視力が悪くなることを心配するなら、テレビはおすすめといえます。
テレビで子どもが英語を学ぶのに、次の2つの方法があります。
- NHKなど地上派の2か国語放送
- スカパーやひかりTVなどの2か国語放送
NHKの地上派でも、子どもに人気の「おさるのジョージ」などを英語で見ることができます。ただ、英語で視聴できる子ども向けの番組は限られているので、徐々にもの足りなさを感じるでしょう。
おすすめは、アメリカ発のディズニージュニアという専門チャンネルです。就学前から小学生までの幅広い年齢層をターゲットにしています。番組も良質で、ひとつの番組の長さが24分と、子どもの視聴習慣としても長すぎません。
日本国内で視聴するには、スカパーやひかりTVなどとの契約が必要です。

ディズニージュニアの詳しい視聴方法や活用方法は以下の記事で詳しく解説しているよ!
【ディズニージュニアを英語で見る】バイリンガルへの近道です!

まとめ
親子でいっしょに英語を学ぶと、必ずといっていいほど子どもが親を追い越していきます。親としては、子どもについていけず残念な部分があるいっぽうで、子どもの成長を感じられてうれしくもなります。
親子で英語を勉強できる期間は決して長くありません。いましかできない子育てを楽しむ意味でも、ぜひお子さんと有意義な時間を過ごしてください。