
うちの子は小学生になってから英語嫌いになったなあ……

子どもの英語嫌いを治すいい方法あるかしら……
子どもが小学生になって「英語が嫌い」と言いだし、戸惑う親は少なくありません。小学生のうちに英語嫌いを解消しておかないと、中学・高校になって苦労してしまいます。
私は英語を独学してアメリカでパイロットとなり、2人の子どもをバイリンガルで育てています。その課程で、小学生になった長女が突然、英語が嫌いになり、あたふたした経験があります。
ここではそんな私が、小学生の英語嫌いをどうすれば克服できるのか、体験を交えてご紹介します。
この記事を読むことで、親がどう対応すればいいのかがわかります。
小学生になって「英語が嫌い」と言い出した娘
「英語が嫌い」と私の娘が言い出したのは小学3年生のときでした。バイリンガルで育ててきただけに、意外なひと言でした。家庭でも私はよく英語で話しかけ、英語の聞き取りは、そのときからすでにネイティブなみにできていました。
そんな娘の将来を楽しみにしていた矢先のことでした……。
小学3年生になって“日本語がいい”
「英語が嫌い」と言い出したきっかけは、特にありませんでした。いつものように英語で話しかけていたところ、「もういいから、日本語で言って」とイライラしながら言われてしまいました。
日本では小学高学年から本格的な英語教育も始まっています。英語で苦労させたくないという親心もありました。それだけに、娘のひと言はショックでした。
英語のテレビや絵本離れ
それからしばらくの間、英語のテレビや絵本からも遠ざかるようになりました。娘は第一子だったこともあり、幼いころから私は英語の絵本の読み聞かせなどをしていました。
どうせテレビを見せるなら英語のテレビがいいと思い、ディズニーのアニメなどを見せていました。
自我が芽生え始め、自分の好きなテレビ番組を見たい年頃だったことも関係していると思います。
小学生の娘の英語嫌いを治すためにした3つのこと
娘はその後、小学4年生からは、再び英語の本やテレビを見るようになりました。いま振り返ると、問題をこじらせなかったことが正解だったと思います。
英語を無理強いしない
私の経験からいえることは、英語を無理強いさせてはいけないということです。
私自身、正直いうと「英語のテレビおもしろいよ」と娘に言いたかった場面は何度もありました。なんとかして英語に振り向かせようと。
ただ、英語嫌いになってしまっては元も子もないという思いが頭をよぎり、そこはグッとこらえました。
親としては子どもの将来を考え、英語は得意になってほしいと願わざるを得ません。ただ、焦ることは禁物です。ガミガミ言えばいうほど、子どもは拒否反応を示してしまいます。ここはガマンです。
NHK教育テレビの英語番組
私の娘に効果があったのは、NHK教育テレビの番組です。教育テレビでは、日本の小学生が登場して英語を学ぶ番組などが放送されています。同年代の子どもが出演しているとあって、こうした番組は嫌がらずに見ていました。なので、私も放送時間になると、それとなくチャンネルをあわせるようにしていました。
さらに『おさるのジョージ』というアニメが、教育テレビでは2か国語で放送されています。アメリカのアニメですが、日本の子どもたちにも大人気です。この番組だけは、娘も毎週英語で見ていました。
『おさるのジョージ』は絵本もたくさん出版されていて、娘が小さいころから英語で読み聞かせをしていました。それが功を奏したのかもしれません。
いずれにせよ、子どもが興味を示したことは親がすかさずキャッチして、英語に触れさせてあげることが大切です。

子どもにいい刺激を与える英語のテレビ番組は、以下の記事にまとめているよ!

ディズニー番組なら抵抗なく英語に触れる
娘の英語嫌いを克服させるために私がもうひとつ心がけたのは、ディズニージュニアという番組を英語で見せることです。ディズニージュニアは英語を学んでいる世界の子ども向けにディズニーが立ち上げたチャンネルです。なので、幼児から小学高学年ぐらいまでが楽しめる良質のアニメがそろっています。
これも「日本語で見たい」と言われないかと、ハラハラドキドキでした。強制的に「見せる」というよりも、私がテレビを英語でつけたら、娘も結果としていっしょに見ていたという状況を作りだしました。これは大成功でした。
こうして知らず知らずのうちに英語に少しでも触れる環境を作るよう心がけていました。


ディズニージュニアの視聴方法などは、以下の記事を参考にしてみて!おすすめだよ!
【ディズニージュニアを英語で見る】バイリンガルへの近道です!



海外旅行は“英語嫌い”の解消につながる
娘が英語嫌いになったのはコロナ前だったので、海外旅行に連れ出したこともありました。本場の英語に触れることで、子どもの英語嫌いの解消につながります。
海外旅行では、できるだけ現地の人と触れあうことが大切です。アメリカでは旅行者が飛び入り参加できる子ども向けのイベントがたくさんあります。たとえば乗馬のトレッキングや、お絵かきなどのワークショップなどです。
小学生の英語嫌いは学校教育も影響か
小学生の英語嫌いは、2020年度から英語が必修教科となったことも関係しているかもしれません。「教科」になると、先生から「評価」を受けるため、小学生にとってはプレッシャーになるからです。
小学校で「教科」になったことの“弊害”
小学3年生、4年生では「英語に親しむ」ことに重点が置かれています。私の子どもやほかの保護者の話を聞いても、この段階で英語嫌いになる子はほとんどいません。
問題は、英語が「教科」に加わる5年生、6年生です。5年生からは英語が週2コマとなります。歌やゲームを通して英語に触れるだけでなく、「読み」「書き」も加わります。簡単なテストなども課されます。
このころから子どもなりに苦手意識が芽生えることがあります。
小学生高学年からの“英語嫌い”への対応
対応のしかたは、先ほど解説した「無理強いしない」「好きな英語のテレビを見せる」などがこの場合も有効だと思います。肝心なのは、本当の英語嫌いにさせないことです。
英語が嫌いだという子どもをまえに、親としては「なにか手を打たなくては」と焦りが生じます。その気持ちは私もよくわかります。ただ、仮に小学5年生のときに「英語が嫌い」と思っても、中学校に入って興味をもってくれればいいというぐらいの余裕をもつことが大切です。


小学生で英語につまづかないためのポイントは以下の記事で詳しく解説しているよ!
【小学校の英語教育 】子どもが「つまづかない」ために必要なこと



小学生が英語嫌いを克服したあとのおすすめ学習法
英語嫌いがある程度解消したら、自宅でできるおすすめの英語の勉強法があります。私の娘もこの勉強法で、学校での英語の成績も上位に入るようになりました。
教科書に沿った教材を準備してあげる
私が大切だと感じたのは、学校での英語の成績を上げることでした。成績が上がれば、子どもは自信がつきます。自然とその教科に対しても、関心がわくでしょう。
そこで私が利用したのが、学習教材の『月刊ポピー』です。学校で使うドリルをつくっている出版社が発行しているため、教科書に沿った内容となっています。学校で使っている教科書のどのページに対応しているかまで記載があります。教科書の副読ドリルかと思ったほどです。
『月刊ポピー』はイラストも豊富なため、子どもは飽きません。その結果、娘は学校での英語のテストもほぼ満点を取るようになりました。学校で学んでいることの意味が、よく理解できるようになったと話していました。
デメリットといえば、英語という1教科だけを選べなかったことです。幼児から小学3年生までは、英語に特化した教材がありますが、小学4年生以降は全教科のセットになっています。
ただ、全教科、毎月3,000円前後で、自宅での学習習慣が根づいたので、結果としては良かったと思っています。無料でお試しの見本教材を送ってもらうことができるので、まずはいちど試しに申し込んでみる価値はあると思います。
小学生の『月刊ポピー』 無料のお試し教材あり
オンライン英会話という選択肢も
英会話やコミュニケーション力の向上に重点を置きたければ、オンライン英会話という選択肢もあります。リスニングやスピーキングの力をつけるには、英語を実際に使う機会が必要です。
オンライン英会話は1レッスンがだいたい25分と、子どもの集中力を考えても妥当な長さです。しかも、1レッスン数百円という安さも魅力的です。
小学生から英語を使っていると、確実にリスニングもスピーキングも上達します。実際にオンライン英会話を利用している私の娘の友達は、帰国子女と間違えるほど、きれいな発音で英語を話していました。
講師の質がピンキリというのが唯一のネックです。評判のいい講師のレッスンはすぐに予約で埋まってしまいます。早めの予約が肝心です。


おすすめのオンライン英会話については以下の記事をぜひ参考に!
【無料あり】子ども向けオンライン英会話スクールおすすめ3社!



まとめ
小学生のうちに英語嫌いを解消できるかどうかは、その後の勉強や進路にも大きな影響を与えます。
英語嫌いにさせない、あるいは苦手意識を克服させるには、早いうちの対応が必要です。お気に入りの英語のテレビ番組ひとつに出会えるだけでも、英語に対する意識は大きく変わります。
無理強いはせずに、子どもが英語に抵抗なく触れられる環境を、いまからでもつくってあげてください。