
絵本の読み聞かせで子どもの英語って上達するのかなあ……

どんな英語の絵本がおすすめなのかしら……
英語の絵本は、子どもの英語力をつけるうえでとても効果的です。しかし、絵本の選択や、読み聞かせの方法を間違えると、かえって逆効果になることもあります。
私は2人の子どもをバイリンガルで育てています。子どもが幼いころから、毎晩のように絵本を英語で読み聞かせしてきました。子どもに人気の絵本や、英語を吸収するうえで効果的な本など、英語の絵本については熟知しています。
ここではそんな私が、乳幼児から小学生にかけて絵本で英語を学ぶ方法についてご紹介します。
この記事を読めば、親が驚くほど子どもの英語は上達します。
おすすめの英語の絵本【0歳~3歳】
0歳から3歳の英語教育は、うまくいけばネイティブに近い英語が話せるようになります。
この時期から英語に触れるメリットは発音が良くなることです。発音の仕方をわざわざ教えなくても、絵本を英語で聞くことによって、fやv、thなど、日本語にない音も上手に発音できるようになります。
おすすめの英語の絵本
0歳から3歳といえば、親が「寝かしつけ」をするのが必要な時期です。英語の絵本の読み聞かせをするには、最適な年齢です。
おすすめのひとつは“Good Night Moon”という有名な子ども向けの絵本です。
これの絵本は欧米でも、子どもに読み聞かせる本として親しまれています。寝室にある身の回りのものや、お月さまに「おやすみ」を言う本です。
私も長女が小さいころ、毎晩のようにこの絵本を英語で読み聞かせていました。その結果、娘は2歳や3歳のときから、外で月を見ると“Moon!!”といってはしゃいでいました。バイリンガルで子育てをしていて、絵本が子どもに与える影響の大きさに私が初めて痛感した作品です。
もうひとつおすすめなのがこちらです。
本のなかでは、同じ英文が繰り返し出てきます。数回読むと、子どもの頭には英文がすでにインプットされている様子でした。時折、“What do you hear?”などと2、3歳ながら口ずさんでいるのに、私も驚いた覚えがあります。
このホント同じシリーズで、“Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?”というのもあります。中身はseeとhearが違うだけで、ほとんど同じです。いろんな色の動物が次々と登場するお話しです。
絵本と連動したCDもある
絵本を英語で読み聞かせる自信がないという人におすすめなのが、絵本と連動したCDです。たとえば、以下にご紹介するCDにある“Twinkle Twinkle Little Star”は、絵本としても出版されています。英語で読む自信なければ、このお話が歌になったCDを購入するのもひとつの方法です。
twinkleやlittelは、難しい発音です。親のぎこちない発音を子どもに聞かせるぐらいなら、CDを聞かせるほうが効果的です。こちらにご紹介するCDはわが家にもあるもので、絵本にもなっているお話などが歌として収録されています。
おすすめの英語の絵本【4歳から小学校就学前】
4歳から小学校就学前までは、絵本がもっとも効果的な時期です。絵本の英語に耳を傾ける集中力が備わる年齢だからです。英語を吸収する力も、この時期は大きいでしょう。
小学校からは英語教育も始まります。この時期に、絵本で英語に慣れ親しむことは、とても大切といえます。

小学校入学前の英語教育については以下の記事で詳しく解説しているよ!
小学校入学前に英語学習は必要か?親が抱える4つの疑問に答えます!

イギリスの名作はぜひ子どもに読み聞かせたい絵本
就学前の子どもにおすすめの絵本は、イギリスの名作、“Paddington”(パディントン)です。映画にもなっています。イギリス郊外の駅で保護されたクマのパディントン。男の子と女の子がいるブラウン一家にいそうろうすることになります。さまざまな苦難に直面しながらも、やさしいブラウン一家に助けられながら、イギリスでの生活になじんでいくというストーリーです。
このお話が子どもの心をとらえるのは、ひとつにはパディントンのかわいさです。そして、もうひとつはブラウン一家との心あたたまる触れあいです。
絵本ではシンプルな英語が使われています。子どもの英語学習に最適なだけでなく、本の内容は子どものやさしい心を養うのにも最適です。
アメリカ発は“おさるのジョージ”がおすすめ
もうひとつおすすめの絵本はアメリカのお話、「おさるのジョージ」です。アフリカのジャングルから連れてこられたおさるのジョージ。なんでも興味津々のジョージは、あらゆることに首を突っ込み、大人たちを困惑させます。
それでも、いわば“保護者”ともいえる黄色い帽子のおじさんが毎回、混乱を収拾してくれます。ジョージのことを本気で怒ることはありません。そんないたずら好きのジョージと、まわりの大人のやさしさが子どもたちの心を捉えています。
ジョージの絵本は、1冊1冊が薄く、5分もあれば読み終わる長さです。さまざまなストーリーをそろえたジョージの絵本セットは、わが家にもありますが超おすすめです。


おさるのジョージは絵本以外にもいろんな教材があるよ!以下の記事に詳しく紹介しているから参考にしてみて!
【2児の親が実証】おさるのジョージは子どもの英語学習に最適!



読み聞かせが苦手ならナレーションCDも
子どもに絵本を英語で読み聞かせたいけど、英語が苦手で……という人でも心配いりません。「パディントン」も「おさるのジョージ」もナレーションのCDがあります。
いずれもネイティブが英語でナレーションを読んだものです。絵本を見せながらCDを再生すれば、親子でストーリーが楽しめます。ネイティブのナレーションを聞くことで、正しい発音が子どもにすり込まれます。
親が家事で忙しいときでも、CDを再生すれば子どもが絵本のページをめくるようになります。CDと親による読み聞かせを使い分けるのもいいアイディアです。
絵本やゲームを楽しめるアプリも
絵本や短いお話を楽しめるアプリもあります。英語教材を手がける大手のアルクが配信する「りすぴこ」というアプリです。
申し込むと、タブレット端末に毎月、新しいコンテンツが配信されます。絵本のお話や歌、ゲームなどです。双方向なので、「聞く」力と同時に「話す」力も身につくよう工夫されています。
寝かしつけ時の読み聞かせに加えて、アプリによる対話型の絵本も、英語学習には有効です。
おすすめの英語の絵本【小学校低学年】
小学校低学年は、英語を学ぶ時期としてはとても重要です。高学年になると本格的な英語教育が始まるからです。
低学年になれば、絵本の選択肢はさらに広がります。多少文字数の多いストーリーでも、集中して聞けるようになるからです。
世界の名作は小学校低学年のあいだに読んでおきたい
小学校低学年におすすめの絵本は、世界の名作シリーズです。エリック・カールやルーシー・カズンズなど、世界的に有名な絵本作家の作品を取りそろえています。情操教育にもふさわしい内容の絵本ばかりです。
このシリーズがおすすめなのは、ネイティブによるナレーションのCDがついていることです。長い絵本を読むのは親にとっても負担になります。CDがあることで、寝る前にかぎらず、子どもが好きなときにCDを再生して絵本を楽しめます。
私の娘も日中、絵本を開いては「CDをかけて!」とせがんでいました。ネイティブの英語に触れられるという点でも、とてもおすすめです。
絵本に加えてもうひとつおすすめの教材
絵本に加えてもうひとつおすすめなのは、「英語かるた」です。文章の読み始めの頭文字と一致するカードを取るという遊びです。アルファベットの勉強には最適といえます。
小学校低学年は遊びを通じてさまざまなことを学びます。英語も同じです。絵本に加えてこうしたゲームを取り入れると、効果は絶大です。
私の娘も愛用していたのは「ディズニーえいごかるた」です。子どもに人気のディズニーキャラクターが登場するので、子どもが飽きることはありません。
小学校高学年は絵本を自分で読める時期
小学校高学年になると、簡単な絵本を英語で読めるようになります。自宅で英語に触れていなくても、5年生からは小学校で本格的な英語教育が始まるからです。学校ではアルファベットを教わり、英語の読みも学習します。


小学校高学年の英語勉強法については以下の記事でも詳しく解説しているよ!
【小学校の英語教育 】子どもが「つまづかない」ために必要なこと



小学高学年の理想は、これまで親の読み聞かやCDで楽しんでいた絵本を、みずから読むようになることです。そのためにはいくつかのポイントがあります。
小学高学年になったら辞書を手に取ろう
自分で絵本を英語で読んで楽しめるようになるポイントは、辞書を使いこなせるかどうかです。Web上の英和辞典でもちろんかまいません。
英和辞典を使いこなせるかどうかで、その後の学習速度は変わります。英和辞典には単語の意味だけでなく、使い方や例文が詳しく記載されています。これらを読み込んで自分のものにできるかどうか、いわばリテラシーが問われています。
小学高学年の時期に、辞書を読み解くリテラシーが身につくかどうかで、その語の英語力に大きな差がつきます。


英語の辞書の使い方については以下の記事で詳しく解説しているよ!
【英語の辞書の使い方:よくある間違い】あなたは大丈夫ですか?



ここでは、小学高学年におすすめの英和辞典をご紹介します。
小学高学年になったら英語を強制しない
小学高学年になって、親がしてはいけないことは、英語を無理に勉強させることです。子どもも高学年になると、強い自我が芽生えてきます。親に強制されればされるほど、嫌悪感を持ってしまうこともあります。
そうなってしまうと、英語嫌いになってしまう心配もあります。親としては、幼い頃から英語の教材を買い与えてきたのに…というじくじたる思いにかられるかもしれませんが、ここでこじらしてはいけません。子どもを英語嫌いにさせないことが、なによりも肝心です。


小学生の英語嫌いの解決方法は以下の記事で詳しく解説しているよ!



まとめ
幼いころ、親に読んでもらった絵本はいまでも覚えているという人もいるのではないでしょうか。それほど絵本は、人間の記憶に残るものです。
絵本を英語で読むことで、子どもの脳裏には英語がしっかりと刻まれます。子どもの英語教育に絵本は最適の教材です。英会話スクールなどで高いお金をかける必要はありません。
絵本を英語で読むことが苦手な親でも、ナレーションが収録されたCDを使わない手はありません。子どもはスポンジのように英語を吸収します。ぜひいまのうちから、英語の絵本で、子どもに一足早い英語教育をプレゼントしてあげましょう。