
おさるのジョージの絵本って子どもの英語の勉強になるのかなあ……

「おさるのジョージ」はアメリカ発の人気のお話で、子どもの英語教材としては最適です。でも、何歳からどんな方法で学べばいいのかがわからないと、子どもが英語を学ぶ絶好の機会を逃してしまいます。
私は2人の子どもをバイリンガルで育てています。2人とも「おさるのジョージ」からたくさんの英語を学んでいます。
ここではそんな私が、「おさるのジョージ」で英語を学ぶ方法を詳しくご紹介します。
この記事を読めば、お金をかけずに子どもの英語が身につきます。
「おさるのジョージ」とは
「おさるのジョージ」は世界の子どもたちに人気のお話です。誕生したのは1941年、アメリカの絵本作家、レイ夫妻がこの年に“Curious George”(おさるのジョージ)という絵本を出版しました。
なぜ「おさるのジョージ」は子どもたちに人気なのか、まずはその魅力に迫ります。
子どもの気持ちを“代弁”しているジョージ
主人公のおさるのジョージは、人間社会でさまざまないたずらを繰り広げます。そのたびにまわりの大人はてんやわんやします。
事態を収拾するために助けにくるのは、友人でもあり面倒をみてくれているthe man with the yellow hat(黄色い帽子のおじさん)です。ジョージがどんないたずらをしても、大目にみてくれます。最後にはなんとか大変な状況を切り抜け、すべて丸く収まるというストーリー展開です。
半世紀以上にわたる人気の秘訣は、ジョージが子どもたちの“代弁者”であることでしょう。原題の“Curious George”が示すように、何にでも興味あることが、いたずらにつながってしまいます。子どもと同じです。
「触らないで」と言われても触ってしまう、「どこにも行かないで」と言われても、フラフラと動き回ってしまう。困惑する大人を横目に、興味関心のままに行動するジョージに、多くの子どもが親近感を持っているのかもしれません。
登場人物全員がジョージを見守るやさしさ
そんないたずらっ子のジョージを、困惑しながらもやさしいまなざしで見守る大人ばかりが登場するのもこのお話の魅力です。
ジョージがどんだけいたずらをしても、黄色い帽子のおじさんは怒りません。周囲の登場人物も、最後にはジョージを許してくれます。
「おさるのジョージ」はさまざまな媒体で楽しめる
「おさるのジョージ」は次のようなさまざまな媒体で、楽しむことができます。
- テレビ番組
- DVD
- 絵本
- 公式Webページ
公式Webページには、動画や印刷できる塗り絵のページなどがあります。黄色い帽子のおじさんといっしょにクイズを楽しめる動画もあります。これらはすべて英語です。公式Webページを活用すれば、光熱費以外にお金はまったくかかりません。いわば無料の英語学習法です。
(参考URL:「おさるのジョージ」公式HP)
幼児には“おさるのジョージ”の絵本がおすすめ
幼児には絵本がおすすめです。私自身も、子どもが小さいころから「おさるのジョージ」の絵本の読み聞かせをしていました。3、4歳の子どもでも、英語で読み聞かせをしていると、絵本の英語を口ずさむことがあります。子どもの吸収力には、本当に驚かされます。
絵本では簡単な英語が使われている
「おさるのジョージ」の絵本では、簡単な英語が使われています。登場する単語は日本の中学英語のレベルがほとんどです。センテンスも短いものばかりです。関係代名詞や関係副詞と呼ばれるwhichやwho, whereを使った複雑な文章はまずありません。
絵本はページごとにイラストが描かれています。イラストはページの大部分を占めています。なので、子どもが飽きてしまうこともありません。ページ数はひとつの絵本につき20ページ前後です。10分程度で読み終えることができ、絵本の長さとしても理想的です。
絵本は繰り返し読むことで英語が耳に残る
毎晩のように読み聞かせをしていると、絵本の英語は自然と子どもの耳に残ります。文法がわからなくても、英語の文章が子どもの口から出てくるようになります。
私は子どもが幼いころから毎晩のように読み聞かせをしてきたせいか、小学生になった長女はいまも本が大好きです。幼いころからの読み聞かせは、読書好きな子に育つという“副産物”もあります。
英語が苦手な保護者には読み聞かせのCDもある
英語で絵本を読み聞かせするのは気が重い……という保護者もいると思います。英語が苦手だったり、共働きだったり、さまざまな事情があるでしょう。
そういう場合には、読み聞かせ用のCDを利用することができます。「おさるのジョージ」の絵本の多くには、ネイティブによるナレーションのCDもついています。CDなら、再生するだけで子どもといっしょに親も楽しめます。
就学前~小学生はEテレの「おさるのジョージ」がおすすめ
小学生になる前後からは、アニメもおすすめです。テレビの放送を利用すれば、無料で英語を学べます。
地上波では以下の時間帯で放送されています。
わかりやすいアメリカ英語
テレビ放送の「おさるのジョージ」も、絵本と同じようにわかりやすい英語が使われています。難しい単語や文法はいっさい使われていません。
番組のナレーションや登場人物は、アメリカ英語の標準語です。一般的に、アメリカ英語は会話でスラング(俗語)が多く使われます。ただ、「おさるのジョージ」は子ども向け番組なのでスラングもなく、アメリカ英語の標準語が学べます。

英語の標準語については以下の記事で詳しく解説しているよ!

見やすい番組尺
「おさるのジョージ」は25分間の番組です。子どもにテレビを見せるには、25分というのは、親の立場からするとちょうどいい時間といえるのではないでしょうか。あまり長すぎると子どもが退屈して見なくなってしまう心配があります。また、長時間のテレビは、子どもの目に悪影響を与えるおそれもあります。
土曜の朝の25分という時間は、適尺といえます。
まとめ
英語の絵本やアニメを活用して子どもに英語を学ばせる際、そのコンテンツの質はとても重要です。「おさるのジョージ」はコンテンツの良さ、英語のわかりやすさなど、どれをとっても最高の作品です。「おさるのジョージ」をうまく活用すれば、子どもの英語力は驚くほど向上します。
ぜひお子さんといっしょに、絵本やテレビを活用してみてください。