
dodaキャンパスの評判ってどうなのかなあ……

dodaキャンパスに登録して本当に就職できるの……
dodaキャンパスは、数あるスカウト型就活サイトのなかでも大手です。とはいえ、サービスの内容や特長を知っておかないと、就職活動でうまく利用できず、失敗してしまいます。
私はアメリカでパイロットの教官を務めています。新型コロナウイルスの感染拡大以降は、航空業界をあきらめ、まさにこのdodaキャンパスを利用して別の業種に進んだ学生の支援にもあたりました。
ここではそんな私が、実際にdodaキャンパスを利用した学生の評判を、包み隠さずご紹介します。
この記事を読めば、有利に就職活動を展開することができます。
dodaキャンパスは“スカウト型就活サイト”
dodaキャンパスは「スカウト型就活サイト」です。「逆求人型就活サイト」と呼ばれることもあります。学生が企業の求人をみてコンタクトとるのではなく、逆に企業側が学生にコンタクトし、オファーを出す仕組みです。
スカウト型就活サイトは学生無料
dodaキャンパスを含めたスカウト型就活サイトの登録は、学生側は完全無料です。スカウト型就活サイトの利用は、以下の①から④のながれです。いわばマッチングサイトのようなものといえます。
- 学生は無料で登録
- プロフィールを公開
- 関心もった企業からオファー
- 面接などを経て内定
企業側から学生にオファー
dodaキャンパスのようなスカウト型求人サイトに登録すると、企業側から面接などのオファーが来ます。なかにはこのご時世で、10社を超える企業からオファーをもらい、“売り手市場”の学生もいます。
オファーが来るかどうかは、どれほど自分を自己プロフィールで売り込めるかにかかっています。
dodaキャンパスの評判
ここからは実際に使った学生の評判をご紹介します。使ったのは大学3年生の男子学生です。
もともとはパイロット志望でしたが、コロナで航空業界の先行きに不安を感じたのと、健康不安もあり進路を変更しました。パイロットは定期的に航空身体検査をパスしないと、仕事ができなくなってしまうので……。
登録後2か月後にオファー届く
学生のもとに企業からのオファーが届いたのは、登録後およそ2か月後でした。医療機器メーカーで、オファーのメールには人事担当者とみられる人から次のような内容が記されていました。
- あなたに興味をもった理由
- 何をやっているのか
このオファーのメールを受け取ってから1週間以内に「承認」か「辞退」かを決めなければなりません。学生にとって医療機器メーカーはまったく未知の分野でした。でも、「辞退」したら、次のオファーが来る保証もなかったため、学生はとりあえず「承認」を選びました。
オファーの「辞退」はいつでもできる
「承認」すると、会社側とメッセージボード上でのやりとりとなります。次のステップは、会社説明会の日程の選択でした。学生も私も、てっきり次は「面接」の日程調整かと思っていましたが、画面に現れたのは会社説明会でした。
このときの印象としては、「オファー」とはいいながらも、めぼしい学生を説明会に集めるために企業はスカウト型就活サイトを利用しているのかなあと感じました。
説明会までのあいだに、学生のもとには別の電子部品メーカーからもう1通オファーメールが届きました。
やはり同じような内容のメールでしたが、このときは「面接」の日程調整でした。日にちを調整した結果、医療機器メーカーの説明会よりも、こちらの面接が先になりました。
学生は面接と説明会、双方に参加しましたが、先に「内定」が出たのは電子部品メーカーでした。学生は悩みに悩んだうえ、医療機器メーカーへは途中で「辞退」の連絡をし、電子部品メーカーへの就職を決めたのです。
就職の決め手は「社風」と会社の「熱意」
学生がdodaキャンパスに登録してから内定をもらうまでのプロセスを簡単にご紹介しましたが、実際には紆余曲折もあり、選考中の医療機器メーカーを「辞退」するのにはかなり悩みました。
当時、学生は2つの会社のメリット・デメリットを次のように整理していました。
- 医療機器メーカー・・大手で安心、でも転勤がある。
- 電子部品メーカー・・大手ではない、転勤はない。
学生は転勤が嫌だったわけではありません。転勤や異動に際し、会社がどこまで社員の希望を聞いてくれるかという点で、医療機器メーカーからは納得のいく説明が受けられなかったようです。
いっぽうの電子部品メーカーは大手ではないということもあり、社員ひとりひとりの事情や家族の状況なども考慮に入れてくれそうな印象でした。
あとは、やはり最初のアプローチが影響したと思います。大勢の学生が参加する説明会へのオファーと、面接のオファー。企業側の「熱意」の違いは当初から顕著でした。
dodaキャンパスのメリット
dodaキャンパスを利用している学生を間近で見て、私が感じたメリットをご紹介します。
スカウト型就活サイトで企業数トップクラス
dodaキャンパスの最大のメリットといってもいいのが、登録している企業数の多さです。数あるスカウト型就活サイトのなかでもトップクラスに入ります。
私のもとで内定をもらった学生が、ほかの学生より秀でていたかというと、決してそうではありません。もちろん頑張り屋で好青年ですが、どこにでもいる普通の学生です。
そんな彼のもとに企業からオファーが来て内定につながったのも、登録している企業数の多さが一因だったと思います。彼のプロフィールが、一斉に6,000を超える企業に閲覧してもらえる状態になったからです。
dodaキャンパスの登録は大学1年生から
dodaキャンパスのもうひとつのメリットは、大学1年生から登録できることです。スカウト型就活サイトで、大学1年生や2年生から登録できるサイトはほとんどありません。1年生、2年生は、企業が内定を出す対象ではないからです。
なぜ1年生から登録できるのがメリットになるかというと、社会人と情報交換できるイベントなどに参加できるためです。
dodaキャンパスに登録すると、就活に役立つイベント情報も送られてきます。大学1年生から社会の第一線で働くいろんな職種の人に出会えるため、自分の将来や就職についてじっくり考えられます。
進路に迷っていたらまずは登録!
自分の希望する進路が明確に定まっている人ばかりではありません。大学院進学や海外への留学を検討している人もいるでしょう。
進路に迷っている人にこそ、ぜひdodaキャンパスには登録してほしいと思います。スカウト型就活サイトは、学生は「選ばれる」立場です。提示される仕事内容や条件などを吟味して、進路の選択を考えてみるのもいいと思います。スカウトされたからといって、就職しなければいけない義務はありません。

就職するか大学院に進むか迷っている人がいたら、以下の記事を参考にしてみて!

dodaキャンパスのデメリット
いっぽうでデメリットだと感じることもありました。
“迷惑メール”のようなオファー
dodaキャンパスを利用した学生が迷惑がっていたのが、内定をもらったあと、オファーとは思えないようなメールが来たことでした。
医療機器メーカーから会社説明会の日程調整の連絡が来たとお話ししましたが、それと似たような、会社をPRするだけのようなメールが何通か来ていました。「みんなに送っているんだろうな」と思えるメールです。
オファーのメールが来ればだれでも喜ぶと思います。私の学生もそうでした。でも開いてみると面接のオファーではなく、全体の会社説明会の案内……。
言い方は悪いですが、“迷惑メール”に近いものもありました。オファーが来たというだけで舞い上がってしまわないことが肝心です。
面接のオファーが来ても喜べない
面接のオファーが来ても喜べないことがあります。「面接のオファー=内定」ではないからです。
企業側に立って考えるとこのことは理解できます。もし企業がdodaキャンパスを使わずに選考活動をするとなると、次のようなデメリットが考えられます。
- 優秀な学生がなかなか集まらない
- 書類選考が手間
- 面接前に会社説明会を開くとなるとコストや手間がかかる
企業はこういったデメリットを回避するためにdodaキャンパスなどを利用しています。そのため、面接のオファーが来たというのは、単にふるいにかける学生集めでしかないこともあるのです。
内定もらえるポイントは自己プロフィール
dodaキャンパスで確実に内定をもらうために必要なのは、公開する自己プロフィールの充実です。
dodaキャンパスを運営するベネッセによると、プロフィールの記入が70%以上とそれ以下の学生では、オファーが来る割合に5倍の開きがあるといいます。しっかりと、かつ魅力的に書き込むことが大切です。
自己PRは「いっしょに働きたい」と思える内容に
自己PRを書くポイントは、企業の担当者に「この人といっしょに働いてみたいなあ」と思わせることです。
これは言うのは簡単ですが、具体的にどう書けばいいかとなると難しい部分があります。ヒントとなるのは、逆にどんな学生だと印象が良くないでしょうか。次のような自己PRは印象は良くありません。
- 書いていることがわからない
- 話がまわりくどい
- 自慢話が鼻につく
- ひとりよがり
- 誤字・脱字が多く、文章も稚拙
どうでしょうか。これらはだれがみても、決して良い印象ではありません。この逆を意識すると、かなり好印象となります。
- わかりやすく書く
- 話は簡潔に
- 素直に謙虚に
- 読み手や周りのことを考えて
- 誤字・脱字をチェックし、正しい日本語で
まわりくどく難解な文章を書く人ほど、中身はありません。簡潔に、結論から書くことが大切です。アピールポイントも自慢気にならず、事実を端的に書き、あまり感情を込めすぎないことです。感情を込めすぎた文章だと、読んでいるほうがついていけず、シラけてしまうこともあります。
誤字・脱字をなくすことは、ささいなことではありますが、重要です。誤字などがあると、大切な文面なのに読み返さなかったのかなと思われてしまい、マイナスの印象になるからです。
「注目経験」はとても重要
dodaキャンパスの自己プロフィールには「注目経験」という欄があります。企業側に特に注目してもらいたい自分の経験を書き込む欄です。この項目は、企業側の目にとまりやすいようになっています。
華々しい経験でなくてもいいので、自分の実力や人柄、ふだんの努力などが伝わる経験を選ぶといいでしょう。
企業が学生を検索する「バッジ機能」も重要
企業が学生を検索する際に利用するシステムの1つに「バッジ機能」があります。「バッジ機能」とは、ある一定のスキルや経験をもっている学生がそれぞれのジャンルにわかれて登録できる項目です。たとえば、次のような「バッジ」があります。
- スポーツ×リーダー
- ボランティア×リーダー
- 海外×長期経験
スポーツやボランティアのリーダー経験や、旅行や留学などで長期間の海外滞在経験がある学生は、該当するジャンルの「バッジ」が獲得できます。企業側は、この「バッジ機能」からほしい学生を検索してオファーを送ることがあります。
自分が該当するものがあるか見極め、該当していれば「バッジ」の申請をしましょう。その際、具体的な活動経験は、自己PRなどにしっかり記載するようにしてください。
語学資格
語学の資格をもっていればしっかりアピールしましょう。英語を生かした仕事に就こうと思っていればなおさらです。英検やTOEICで高スコアがあれば積極的に記入してください。
国連英検やGTECのような、より実用的で時事問題の知識が問われる試験も、スコアが良ければ高い評価を得られます。


国連英検の準備方法については以下の記事で詳しく解説しているよ!
【国連英検を就職に活かす】有利になる職種や勉強法を教えます!





GTECの準備方法については以下の記事で詳しく解説しているよ!
【GTECの就職対策】必要なスコアや高得点をあげる方法教えます!



まとめ
dodaキャンパスを利用する際に気をつけなければいけないのは、オファーが来て「良かった」と浮き足だつのではなく、そこがスタートラインだということです。
スタートラインに立つためにも、dodaキャンパスは、登録するメリットがあります。企業数が日本トップクラスで、一部上場企業も含まれているからです。
しかも、学生は登録から内定まで完全無料なので、登録しない手はありません。不本意なオファーが来てもいつでも「辞退」できます。いますぐにでも登録して、将来の進路の選択肢を広げましょう。
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