
ITエンジニアって簡単に転職できるのかなあ……

ITエンジニアって未経験でもつとまるのかなあ……
ITエンジニアは、転職を考えている人にとって、いまおすすめの仕事です。しかし、仕事の中身や転職に必要な条件などがわからないと、転職は成功しません。
私は英語を独学しアメリカでパイロットとなり、2019年からは教官を務めてきました。IT業界から航空業界に入ってきた人や、その逆に転職した訓練生などもいて、業界の実情には精通しています。
ここではそんな私が、ITエンジニアへの転職が簡単にできる3つの条件を詳しく解説します。
この記事を読めば、転職に成功に近づけます。
ITエンジニアへの転職が人気な理由
ITエンジニアに転職したい人が多い背景には、年収アップへの期待があるのではないでしょうか。システム開発やプログラミングは、高年収というイメージがあると思います。
今後さらに伸びる業界と見られていることも、転職先として人気の理由でしょう。まずは仕事の実情を解説します。
ITエンジニアの仕事は
ITエンジニアの仕事は以下のような内容です。
- 顧客の要望を聞く
- システム設計をする
- プログラミングの作成
- 顧客に完成報告
企業によって若干異なる部分はありますが、エンジニアの仕事の流れはおおまかにはこのような形になります。
ITエンジニアはシステムづくりの専門家というイメージが強いと思います。実際の仕事では、顧客の要望を聞いたり、作業の進捗状況を報告したりと、コミュニケーションを取る機会が豊富にあります。コミュニケーション能力も、転職する際には見られるポイントです。
活発な採用活動
IT業界は、コロナ渦でも積極的な採用活動を続けてきました。経済産業省の委託を受けてみずほ総研が2019年にまとめた「IT人材需給に関する調査」の報告書でも、2030年まではエンジニアなどのIT人材は増加の一途をたどるとしています。
(参考URL:経済産業省委託事業『IT人材需給に関する調査』)
コロナによって多くの業界が打撃を受けるなか、デジタル化という追い風を受けて、IT業界は今後も成長が見込まれます。
このためITエンジニアはむしろ人手不足に陥っているほどです。IT各社は未経験でも中途採用を積極的に行っています。エンジニアは、いま“売り手市場”ともいえます。
年収アップへの期待
年収アップへの期待も、ITエンジニアが転職先として人気の理由といえるでしょう。ただ、年収については、企業によってバラバラです。一般的には次のような傾向があります。
- 外資系IT=全体として高年収
- 日系IT=企業によってまちまち
世界的には、日本のITエンジニアの年収は低いといわれています。日本では20代で平均年収が400万円ほど、30代で500万円を超えるとされています。ただ、これは平均で、現実的には高年収の人と低年収の人の二極化が進んでいるともいわれています。
いっぽう、日本にも進出している外資系IT企業では、20代や30代でも年収が1,000万円前後というエンジニアが珍しくありません。

外資系IT企業なら高年収が狙える!外資系IT企業への転職方法については以下の記事で詳しく解説しているよ!
【外資系IT企業への転職】キャリアアップを失敗させないポイント

独立のチャンスも
ITエンジニアとして仕事を始めることができれば、将来的に独立できる可能性もあります。
たとえば、金融機関のシステム開発などの仕事に携わっていれば、専門的な知識が蓄積できます。金融や証券といった分野で、システム開発の需要がなくなることはありません。
ITエンジニアとして独立したり、あるいは専門的知識を持ったエンジニアとして金融機関に採用されたりというパターンもあります。
ITエンジニアへの転職が簡単にできる条件1:年齢
ここからは、ITエンジニアへの転職に必要な3つの条件を解説していきます。条件の1つ目が年齢です。若いほうが採用される可能性は高くなります。
どんな転職でも年齢が若いほうが一般的には有利といえますが、ITエンジニアの場合には、仕事の特性から、その傾向がより顕著です。
20代、30代は有利
未経験でITエンジニアを目指すなら、20代か30代のうちをおすすめします。なかでも20代なら可能性は広がります。
ITエンジニアは専門的な知識がたくさん必要です。入社してから学ぶことが山のようにあります。年齢が高くなると、なかなか新しいことを身につけられないこともあります。このため年齢の若い人が優遇される傾向にあるのです。
さらに、20代のうちにITエンジニアとして働けると、将来、独立できる可能性が高まります。20代のうちに仕事で関わった顧客を“お得意様”として囲い込むことで、有利になるからです。


20代のうちからエンジニアになるメリットは、以下の記事で詳しく解説しているよ!
【サラリーマンのエンジニアは稼げる!】20代からの転職方法!



新しいことを学べる頭の柔らかさ
40代以上は可能性がないかというと、必ずしもそうとは言い切れません。ただ、新しいことを学んでいくのに頭の柔らかさが必要ですし、本人の努力も必要になります。
多くの会社が未経験者向けの研修を用意しています。勉強漬けになっても頑張れるという人なら、意欲を面接などでアピールするといいと思います。
ITエンジニアへの転職が簡単にできる条件2:英語力
英語力も重要な条件です。英語力がある人は、転職で明らかに有利になります。その理由は、エンジニアは仕事で英語を使う機会が多いからです。
ITエンジニアは英語が “商売道具”
ITエンジニアは英語ができなければ仕事になりません。英語が必要になるのは次のような場面です。
- 顧客とのやりとり
- 資料や説明書が英語
- 社内の“公用語”が英語の場合も
ITエンジニアは、顧客の要望を聞くなどのコミュニケーションが必要だという話をしました。この際の「顧客」というのは、海外の法人や外国人の場合もあります。Webという性格上、顧客に国籍は関係ありません。英語ができなければ、仕事を請け負うチャンスを失ってしまうことになります。
プログラミングの開発者が欧米の技術者の場合、資料や説明書が英語しかない場合もあります。
さらに企業によっては、社内の“公用語”が英語のこともあります。特に外資系IT企業や、外国人社員が多数在籍している企業では、英語での会議や打ち合わせも珍しくありません。
必要な英語力はTOEIC600点以上
必要な英語力は最低でもTOEIC600点です。英語が苦手な人は「大変だ……」と思うかもしれませんが、これは決して高いハードルではありません。勉強すれば届く点数です。
英語力だけは、入社する前につけておく必要があります。入社後は、システム開発やプログラミングに関する知識など、覚えなければならないことがたくさんあるからです。英語を勉強する余裕などありません。


英語を勉強するならいまのうち!TOEIC600点以上を取る方法については以下の記事で解説しているよ!
【TOEIC600点以上】就職や転職を目指す人がするべき対策!



ITエンジニアへの転職が簡単にできる条件3:実務能力
3つ目の条件は「実務能力」、もしくは「実務経験」です。これは必須ではありませんが、「年齢」や「英語力」に加えて、経験や実務能力があれば、鬼に金棒に近いものがあります。
経験があれば最強!
ITエンジニアとしての実務経験があれば、なんといっても最強です。エンジニアは人手不足で、どの企業も優秀な人材をのどから手が出るほど求めています。すでにITエンジニアとしての経験があれば、即戦力となるため、転職できる可能性は高まります。
実務経験がなくても“実務能力”があれば有利
実務経験がなくても“実務能力”があれば、ITエンジニアへの転職は比較的、簡単にできます。では、実務能力とは何なのでしょうか。
ひと言でいえば、仕事として「経験」したことはないものの、「勉強」して基礎知識はあるという状態です。
具体的には、システム開発に必要なJavaScriptなどの基礎知識や、セキュリティに関する知識などです。こうした専門的なことを知っているとのと知らないのとでは、面接でアピール度がまったく変わってきます。
こうした勉強ができるスクールで、おすすめなのがCodeCampGATEです。IT関連のド素人だった私の元訓練生も、このスクールで基礎知識を得て、転職を成功させていました。
このスクールでは、現役のITエンジニアがマンツーマンでオンライン授業をしてくれます。基礎学習と実践のシステム開発の4か月のコースです。
人手不足で採用活動が活発ないまなら、スクール修了時には、かなり高い確率でエンジニアとして再就職することができます。無料体験レッスンもあるので、いちど試して詳しい話を聞いてみる価値はあるでしょう。
4ヶ月で成長の限界に挑戦【CodeCampGATE】
まとめ
ITエンジニアに転職すれば、将来年収1,000万円以上も夢ではありません。外資系IT企業や大手に転職できればいちばんの近道ですが、そうでなくてもまずはエンジニアになることが重要だと思います。ITエンジニアにさえなってしまえば、仕事の経験を積んでステップアップや、将来の独立も視野に入ってくるからです。
そのためには、いまできることは何でもするという覚悟でのぞみましょう。将来ITエンジニアとして組織に縛られない生き方をするためには、いまの自分にしっかり投資し、英語力や実務能力を確実に高めてください。