


外資系IT企業に転職してキャリアアップしたいなあ……



外資系ITへの転職って難しそうだなあ……
外資系IT企業に転職することで、待遇アップを狙えます。しかし、業界研究をしっかり行い対策をしないと、転職は失敗してしまいます。
私はアメリカでパイロットの教官をしていますが、コロナの影響で、航空業界から外資系ITに転職を果たした訓練生の支援もしました。外資系ITの業界については、かなり詳しくなりました。
ここではそんな私が、外資系IT企業への転職を成功させるポイントについて解説します。
この記事を読めば、転職を成功させキャリアップにつなげられます。
外資系IT企業とは
外資系ITとはどんな企業なのか、イメージがわくように、まずは代表的な企業をご紹介します。
- 日本IBM
- 日本マイクロソフト
- LINE
- SAPジャパン
- 日本オラクル
見てわかるように、IT関係のメーカーだったり、検索エンジンなどもあります。仕事としては、IT関連のシステム開発やプログラミング、アプリの開発、ITコンサルティング業務などです。
職種は、システムエンジニアやWebエンジニア、プログラマー、Webコンサルタントなど多岐に分かれています。



エンジニアの詳しい仕事内容や、エンジニアに特化した転職方法は以下の記事をチェックしてみて!
【サラリーマンのエンジニアは稼げる!】20代からの転職方法!




外資系IT企業に転職するメリットとデメリット
外資系IT企業は聞こえはいいかもしれませんが、転職にはメリットとデメリットがあります。それぞれ紙一重の違いなので、転職しようとする人はまずしっかり把握しておきましょう。
メリットは給料の良さ
外資系It企業のメリットは給料の良さです。平均すると、30歳ぐらいで年収は800万円から1,200万円が相場です。
外資系IT企業に転職した私の元訓練生の話によると、企業によっては給与はほぼ青天井に近いそうです。上司との定期的な面接で目標を共有し、その目標を上回れば、給与に反映されます。
年俸制を導入している外資系IT企業もあり、実力次第ではかなりの高年収が期待できます。
デメリットは過酷な実力主義
デメリットは、仕事で成果を出せないと、待遇がアップしないことです。これは精神的にかなりキツいという声を聞きます。たとえば、同期入社の仲間とも、徐々に待遇に差が生じます。
日本の企業だと、「同期」は助け合う存在ですが、外資系IT企業だとある意味ライバルです。仕事で成果が出せないと劣等感に悩まされることもあります。外資系IT企業は徹底した実力主義であることを、覚悟しておきましょう。



外資系IT企業に入ったものの、辞めたいという人も少なくない。実情などについては、以下の記事で解説しているよ!
【外資系をやめたい人って実は多い!?】日系企業に転職する方法!




外資系ITへの転職は“将来の独立”も視野に
外資系IT企業に転職する際は、その企業に定年退職まで身を置く必要はありません。むしろ、実力をつけて、さらに他の条件のいい企業への転職や、将来の独立も視野に入れるといいでしょう。
外資系IT企業はもともと終身雇用を前提にしていません。戦力となる人材を求めています。転職した企業で高い実績をあげられれば、他の企業から好条件で引き抜かれることもあります。
インターネットの急速な普及で、IT関連企業は人材不足です。経験をつめば、将来フリーランスとして独立することも夢ではありません。そうした心持ちで転職するほうが、精神的にもいいと思います。
外資系IT企業への転職は簡単ではない
私のかつての訓練生のひとりが、外資系IT企業への転職に挑戦しました。20代でとても優秀な若者でしたが、結果は不採用でした。
そこから見えてきた外資系IT企業への転職の難しさについてもお話します。
ITの知識があり優秀でも不採用に…
外資系IT企業に挑戦したのは、当時26歳の男性です。頭脳明晰で性格も朗らかで、どんな仕事でもこなせるだろうという若者でした。
彼が受験したのは大手外資系IT企業。IT関係に比較的詳しかった強みも活かし、システムエンジニアを目指していました。書類選考が通過し、面接に行くという話を聞いたので、彼なら間違いなく採用になるだろうと思いました。しかし、結果は不採用でした……。
実務経験がなかった…
なぜ不採用になったのか、はっきりとした原因はわかりません。ただ、面接官の反応から、考えられる要因のひとつが実務経験がないことではないかとみられます。
彼はIT関係には詳しいものの、仕事についていたわけではありません。航空業界というまったく別の業種からの転職です。面接官からはなぜIT関連に入りたいのか、実績がないなかでなぜか…といったことを面接で追及されたそうです。
英語力がもっと必要だったかも…
彼の不採用について、IT企業で働く私の友人に話をしてみました。すると、英語力の不足を指摘していました。
外資系IT企業の場合、多くの人が思っている以上に英語が必要となります。プログラミングであれば、英語の資料を読みこなせるだけの語学力が必要です。
特に外資系IT企業の場合、社内の公用語が英語というケースも珍しくありません。海外のスタッフを交えたWeb会議では、英語が使われます。
なので、実務経験がないなら、少なくとも英語は平均以上である必要があるというのです。
外資系IT企業への転職に必要な条件
外資系IT企業への転職に必要なスキルや条件は次の3つです。
必要なITの知識や経験
一定のIT知識は必要不可欠です。加えて、IT関連の仕事をした実務経験があるとかなり有利です。
外資系IT企業の多くが、人材不足に悩んでいます。このため実務経験がなかったり、多少知識が乏しくても、研修をみっちり実施して一人前に育てるという企業もあります。ただ、すべての企業にそこまでの余裕はありません。
実務経験がなかったとしても、プログラミングスクールで実践に近い経験をつめば、大きなアピールになります。
実践的な経験がつめるスクールのひとつが、CodeCampGATEというオンラインスクールです。最初の2か月は基礎知識、次の2か月は実際のシステム開発が経験できます。講師は現役のシステムエンジニアなので、業界の話も聞くことができるでしょう。IT関連で働いている私の友人もこのオンラインスクールを卒業し、転職を果たしました。無料のカウンセリングもあるので、いちど門戸をたたいてみる価値はあります。
カスタマーサクセスについて プロから学べるのはCodeCampGATEだけ
英語力はTOEIC700点以上
英語力はTOEIC700点以上はほしいところです。TOEIC受験者の2人に1人は600点を取得するといわれています。外資系IT企業に入るなら、少なくとも平均以上の英語力は必要です。
理想はTOEIC900点台です。900点台だと、外資系への転職でかなり有利になります。英語ができる人は、ぜひTOEIC900点を目指してほしいところです。



TOEIC900点台を目指すなら、以下の記事も参考にしてみて!
【TOEIC900点で就活は有利!】勉強法は問題集だけじゃダメ




独自性と協調性
「独自性」と「協調性」も必要です。大勢の人と役割分担をしてチームでプログラムやアプリを開発します。チームで仕事ができる協調性やコミュニケーション能力は欠かせません。
外資系企業によっては、英語力よりもこうした人格を重視する場合もあります。英語力は学べば身につけられますが、人格はなかなかそうもいかないと考えられているからです。
実際に私のまわりにも、英語が苦手でも外資系に入社できたという人がいます。



英語ができれば外資系に入れるというものでもないことは、以下の記事で解説しているよ!
【経験談】“英語ができない=外資系就職はムリ” ではない理由




外資系IT企業への転職を失敗させないために
外資系IT企業への転職を成功させるためのポイントは2つあります。以下のお伝えします。
良い求人を見つけられるかで成否が決まる
外資系IT企業への転職を目指す場合、良い求人に巡りあえることは成否を左右します。求人は無数にありますが、自分にぴったりの求人を見つけられていないというケースもあります。
いざ転職活動をしてみると、人材不足というわりには外資系IT企業の求人が少ないと感じた人もいるのではないでしょうか。外資系ITの求人は、表の目につくところにないことも多いためです。専門性が高いため、一般の人を対象に求人していないこともあります。
では、どこにいけば多くの求人が見られるかというと、外資系ITに特化した転職支援サービスです。外資系ITとの太いパイプがあるため、たくさんの非公開求人が見られます。
業界関係者によると、扱っている求人数が多いのはSamurai Jobというサービスです。Samurai Jobだと、正規の面接とは別ルートで、外資系IT企業のマネージャーなどに直接売り込んでもらうこともできます。
グローバル・外資系転職支援サービス【Samurai Job】無料会員登録
ゆくゆくは英語力があったほうが有利
外資系ITへの転職を考えたときに、ゆくゆくは英語力が必要となります。英語力がないと社内の会議でも苦労しますし、英語のマニュアルの解読にも時間がかかってしまいます。
また、外資系企業では、英語力がのちのちの昇進にも影響してきます。外資系企業の経営トップは外国人のことがほとんどです。昇進を目指すのであれば、英語力は必須です。英語はいまのうちから、少しずつでもいいので、磨きをかけていくことをおすすめします。



外資系では英語力があったほうがのちのち有利なことは、以下の記事で詳しく解説しているよ!




まとめ
年収をアップさせたい、将来は世界的に活躍できるエンジニアやプログラマーになりたい、そんな方にとって外資系IT企業への転職はその第一歩となります。IT業界が人手不足のいまは大きなチャンスです。
将来のキャリアに向けて、いまの自分にしっかり投資しましょう。成功を手にできるかどうかは、行動力にかかってます。