


就職できると思ったんだけど、なんか初めての挫折だなあ……



就職活動で失敗したらどうすればいいんだろう……
就職活動中であれ、いったん就職した人であれ、「就職に失敗した……」と思うのはよくあることです。しかし、ここであきらめるか次の行動に移すかで、その後の人生が大きく変わってきます。
私自身、学生時代、日本の航空会社を受験し、落ちた経験があります。パイロットになる夢を絶たれた……と私にとっては大きな挫折でした。しかし、その後、アメリカに渡りパイロットに。いまでは教官の資格も取得し、訓練生を教えるまでになりました。
ここではそんな私が、就職で挫折した人がはい上がる方法について経験をもとに詳しく解説します。
この記事を読んで、すぐにでも行動に移せば、もっと魅力的なキャリアを確実に手にできます。
就職に挫折したときに考えてほしいこと
失敗した就職が、自分が長年、目指してきた目標であればあるほど、挫折感や絶望感は強いものです。
まずはそんなとき、どんな心持ちでいればいいのか、お伝えします。
就活生は“需要と供給のバランス”の理解を
就活中の学生が、「就職に失敗した……」と思ったとき、まず考えてほしいのは次のことです。
- 就職は需要と供給のバランスで決まる
- 会社に人を見る目がなかった
あたりまえですが、人手が足りている企業はそもそも新しい社員を採用しません。景気が悪く、会社がコスト削減を進めているときも、採用意欲は低下しています。
つまり、就職できるかどうかは、本人の実力以前に、社会情勢に大きく左右されます。なので、どの時代に生まれたかなど、運・不運も関係してきます。
採用が活発ななかで内定をもらえなかった場合は、会社に見る目がなかったと考えましょう。採用するかしないかは、あくまでも会社側の主観的な判断です。内定をもらえなかった“客観的な原因”などはありません。
反省すべきところは反省するという考え方もありますが、“縁”もあるので引きずってはいけません。自分を責めたり後悔したりといったことに時間を割くのは無意味です。
入社後の失敗は“いまの会社がすべてでない”と理解を
希望を抱いて入社したあとに、「こんなはずじゃなかった……」と後悔しまくり、「就職に失敗した」と思うこともあります。
その場合、「いまの会社がすべてではない」と考えることです。
同じ業種でも、ほかの会社に移れば、いままでがウソだったかのような高評価を得ることがあります。別の業種で高い評価を得ることだって珍しくありません。
私の訓練生にも、「前の会社では冷遇された」と嘆きながら航空業界に入ってきた若者がいます。そんな彼でも立派なパイロットに育っています。
挫折を引きずらず次の目標を!
就職に挫折したという落胆の気持ちが和らいできたら、なるべく早く次のステップに進みましょう。新たなを定め、準備をすることです。
新卒者は次の就職につながる進路選択を
新卒者は選択肢がいくつもあります。たとえば次のような選択肢です。
- 就職浪人して希望の就職を翌年目指す
- とりあえず別の仕事について希望の就職を目指す
- まったく別の業界に目標を変える
ポイントは、最終的な目標が定まっていれば、そこに向けた近道を選択することです。たとえば、最終的には航空業界を目指したいとします。採用が凍結されるなどしていまは入れない。そうなれば、ベストな選択は上の3つの選択肢でいうと2です。
航空業界の採用意欲がコロナ以前の水準に戻るのには時間がかかります。であれば、とりあえず別の仕事について、次の機会をうかがうのがいいでしょう。
この際、数年後の航空会社の面接で強い志望意欲をアピールできることが重要です。そのためには、将来、航空会社で役立つ経験が得られる仕事にまずはつくとか、航空会社入社を見込んで、英語の勉強を続けるとかです。
最終的な目標を定め、そのためにいまできることを考えてください。
既卒者は経験や専門性を生かす
既卒者は、具体的には転職を目指すことになります。そのためには入念な準備が必要です。最近では「第二新卒」という言葉もありますが、入社数年後の20代であれば、選択肢は限りなくあります。
とはいえ、新卒ではないことを考えると、自分のこれまでの「経験」や「専門性」を生かせると有利です。
現在の仕事で得た「経験」は貴重な武器になることがあります。ただ、携わってきた仕事自体が嫌になったのであれば、もちろん無理に同じような仕事につく必要はありません。
「専門性」は仕事と関係している場合もあれば、関係していない場合もあります。学生時代に専攻していた分野や、これまでに打ち込んできたことも「専門性」として生かせます。
こうした経験や専門性を生かせる仕事は何なのかをまずは考えてみましょう。そのうえで、それらの仕事に行きたいか、行きたくないか、自分自身に問いかけてみることです。
経験や専門性が有利だからといって好きでもない仕事につくと、「今度も就職に失敗した……」となってしまいます。慎重に考えましょう。
転職で新しい業界に飛び込むのはアリ
これまでの仕事にこだわりがなければ、新しい業界に飛び込むのもアリです。とりわけ20代や30代前半であれば、まったく問題ありません。
入社後のキャリアパスを見極めよう
新しい業界に飛び込む場合、「また就職に失敗した……」とならないように注意が必要です。注意すべき点は、主に次の2つです。
- 入社難易度
- 自分の年齢や経験で入社した場合のキャリアパス
第二新卒とはいいますが、日本の場合、年齢が上がるにつれ転職の条件は悪くなる傾向があります。なので、自分の年齢と入社難易度をにらみながら計画をたてる必要があります。
入社後、自分がどんなキャリアパスを歩むのかを調べることも重要です。会社に大学のOBなどがいないと、なかなか内部情報を得るのは難しいかもしれません。
でも実際に、大手企業のなかには、中途採用者はなかなか“出世”できないところもあります。出世が目的ではないにしても、モチベーションに関わるため、慎重に見極める必要があります。
採用が活発なのはIT業界
新人と中途採用組とのしがらみが比較的少なく、いまでも採用が活発なのはIT業界です。国がデジタル化の旗を振っていることもあり、業界は右肩上がりで成長しています。
それにともなって、各社とも人手不足に陥っているため、採用活動は活発なのです。
ITエンジニア
採用が活発で待遇が比較的いいのは、ITエンジニアと呼ばれる仕事です。ITエンジニアとはIT関連技術者の総称です。
このなかには「システムエンジニア」や「プログラマー」と呼ばれる人たちが含まれます。それぞれザックリいうと次のような仕事です。
- システムエンジニア・・システムの設計や製作
- プログラマー・・システムエンジニアの設計にもとづきプログラミングを製作
これらの仕事は理系のイメージが強くありますが、文系出身の学生も多く仕事についています。
2020年からプログラミングが小学校で必須化されるなど、まさにいまのトレンドにのった仕事です。
ITエンジニアの平均年収は560万円前後といわれています。実績をあげたり、将来独立したりすると、年収1,000万円超も狙えます。



ITエンジニアへの転職方法については以下の記事で詳しく解説しているよ!




ITに無縁でもエンジニアに転職した私の訓練生
私の訓練生のなかに、ITエンジニアとして転職した若者がいます。コロナによる航空業界への影響や、彼の個人的な事情もあり、別の業界に進むことになりました。
もともとコンピュータ専攻でもない彼が簡単にITエンジニアに転職できるのかと私も最初は疑心暗鬼でした。
彼がまず取り組んだのは、オンラインのプログラミングスクールの受講です。スクールは20代をターゲットにした4か月のコースで、修了後はほぼ全員がITエンジニアとして転職するというものでした。
いかにもうさん臭いと思いましたが、結果、コース修了数か月後に、見事IT企業から内定を獲得。いまでは一人前のITエンジニアとして活躍しています。
彼が受講していたのはCodeCampGATEです。オンラインなのでどこからでも受講できます。
4か月分の受講料はかかりますが、将来高収入が期待でき、しがらみのない環境で実力が発揮できるなら十分元はとれるとして、彼は受講していました。
無料での受講相談もあるので、相談だけでもしてみる価値はあります。
徹底指導のエンジニア転職プログラム【CodeCampGATE】
できれば20代のうちに行動を!
転職の狙い目のIT業界も、数年後にはエンジニアの数があふれ、飽和状態になるかもしれません。IT業界に入った私の元訓練生によると、ITエンジニアの志願者が急増しているそうです。
小学校でプログラミングの授業が始まったのも、ITエンジニア人気を後押ししています。
20代のうちにエンジニアとして再就職できれば、その後は経験を積んで独立のチャンスもあります。エンジニアになるのはいまが最後のチャンスかもしれません。



エンジニアも最初はサラリーマンから!でも20代から準備すれば将来、独立のチャンスも!詳しくは以下の記事で解説しているよ!
【サラリーマンのエンジニアは稼げる!】20代からの転職方法!




まとめ
就職に失敗したと思ったときに、気持ちをいかに早く切り替えられるかが、その後の人生を大きく左右します。
私自身、落ちた航空会社にはもう2度と乗らないという気持ちしか当時はありませんでした。でも、いまから振り返れば、そこからどう自分の新しいキャリアパスを見つけられるかが勝負だったんだろうと思います。挫折は人を成長させてくれます。
日本での転職は年齢との闘いでもあります。年齢が1歳でも若いうちに、ぜひ新たな目標に向かって動きだしてください。