
英語の面接ってどういう答え方をすればいいんだろう……

面接の面接で使える例文とかないのかなあ……
英語の面接は、事前に対策をしたかどうかで成否がわかれます。答え方や例文を頭の中で用意していないと、面接で落とされてしまいます。
私は英語を独学し、アメリカでパイロットとなりました。パイロットの試験では、数々の英語の面接をクリアしてきました。
ここではそんな私が、英語の面接の答え方や例文を解説します。
この記事を読めば、英語の面接で失敗することはありません。
英語の面接で試されるスキル
英語の面接で試されるのは、英語力です。英語で話せるかだけでなく、正しく質問を聞き取って理解しているかもみられます。
就職や転職の英語面接の場合には、英語力に加えて経験や志望動機などもみられます。
総合的な英語力が試される
英語の面接は、通常は10分程度です。この短時間に面接官は英語力がどれほどあるかを必死で見極めようとします。
そのために部屋に入ると面接官はまず雑談から入ります。緊張をほぐす意味合いもありますが、日常会話がどれほどできるのかもみようとします。
そのあとにくるのが本題です。本題の質問や答えは、英検にしても、就職・転職にしても、ある程度、対策できます。面接官は、本題部分と雑談部分と、両方から総合的な英語力を見極めます。

雑談に対応するには、基本的な英語のフレーズを理解しておく必要がある!以下の記事で詳しく解説しているから参考にしてみて!
【英語の基礎フレーズ】ネイティブが使う英会話の便利な表現37選

就職・転職では志望動機も語れるように
転職や就職の際の英語の面接では、次のようなことを必ず聞かれます。
- どんなことに打ち込んできたか
- 職務経験
- 志望動機
- 将来の目標
少なくとも以上の4つは事前に英語で考えておきましょう。暗記して面接にのぞむ必要はありません。ただ、どんな単語や表現を使って伝えればいいかを頭の中で整理しておきましょう。
転職などで英語の面接にのぞむ人のなかには、事前に英語の職務経歴書の提出を求められる場合もあります。日本語の履歴書のようなものです。もし事前に提出していれば、この職務経歴書について質問される可能性もあります。英語の面接の前に、職務経歴書を見直しておきましょう。


英語の職務経歴書の書き方については、以下の記事を参考にしてみて!



英語の面接の答え方を例文つきで紹介!
ここからは、実際の英語の面接のながれに沿って、答え方や例文をご紹介します。
入室してあいさつ
入室するときには、扉をノックすることを忘れないようにしましょう。日本でも扉をノックすることは礼儀ですが、欧米ではmust!です。
扉を開けて面接官と目が合ったら、しっかりあいさつをします。あいさつは面接の時間帯に応じて、Good morning. Good afternoon. Good evening.のいずれかでいいでしょう。
すると、一般的に面接官は次のようなことを言ってきます。
- Good morning. How are you? Take a seat.
- Good morning. How are you? Sorry to have kept you waiting. We’re running a little late.
- Good morning. How are you? You must be Mr.×××.
高い確率で面接官はHow are you? と聞いてきますので、どう答えるか事前に準備しておきましょう。無難な答え方は以下のとおりです。
- I’m doing very well, thank you.
- I am great, thank you.
上の例文にあるように「待たせてすみません」などと言われれば、Not at all. とかNo problem, at all.などと答えるといいでしょう。
「よろしくお願いします」はどう言う?
入室して早い段階で、自分の名前を告げるとともに、「よろしくお願いします」と言いたくなるものです。「よろしくお願いします」にあたる表現をいくつかご紹介します。
- Pleasure to be here, thank you.
- I am very honored to be here, thank you.
- I appreciate the opportunity to speak to you, thank you.
「よろしくお願いします」にあたるのは、「ここに来られてうれしい」などと面接の機会に感謝する言葉です。こうした英語がスッと出てくれば、英語力の証明にもなります。


英語で基本的なあいさつが不安だという人は、以下の記事をぜひチェックしてみて!



面接官との雑談に対応する
核心の質問に入るまえの数分間は、面接官との雑談になります。雑談では、次のような質問が多く聞かれます。
- How did you get here? Train?(交通手段を聞かれる)
- Has it stopped raining outside?(天気を聞かれる)
- Have you had lunch yet? What did you have?(食事について聞かれる)
就職や転職の面接でよく聞かれる質問と答え方
ここからはいよいよ核心部分です。就職や転職の際の英語の面接では、次のような質問がよく聞かれます。
- Tell us about yourself. What are your strong points and weak points? (人となり)
- How did you learn your English?(英語学習の経歴)
- Tell us about your role and experience with the current employer.(職務経験)
- Why are you leaving your job?(転職理由)
- Tell us why you want to work with us.(志望動機)
- What is your goal in your career? (将来の目標)
これらは“鉄板”の質問です。全体をとおして答える際のポイントは、ネガティブなトーンにならないことです。
たとえば転職の理由の質問で、これまでの会社や上司の悪口を言うのはNGです。マイナス部分を強調するのではなく、転職によって自分の成長につなげたいなど、プラスの部分を強調しましょう。
転職理由については以下の例文を参考に、自分流にアレンジしてみてください。
退室まで気を抜かない
退室する際には、会釈もしくは笑顔で部屋を出るといいでしょう。新型コロナウイルスの感染が拡大するまえは、面接官との握手が一般的でした。部屋を出るまえに、次のようなあいさつをすると、さらに好感度が上がります。
- Very nice talking to you. Thank you.
- Thank you for the opportunity.
- I wish to speak to you again. Thank you.
英語の面接でOKなことNGなこと
面接でOKなことNGなことは、日本語も英語もほぼ同じです、ただ、英語の面接ということで、「こんなことをしてもいいのだろうか…」と考えて悩んでしまうこともあるでしょう。
聞きかえすのはOK
多くの人が悩むのは、面接官の英語が聞き取れなかったときです。聞きかえすとマイナス評価になってしまうのではないかと不安になります。
聞きかえすのはまったく問題ありません。基本的には、以下の3つはOKです。
- 聞きかえす
- わからないことはわからないと言う
- 逆質問する
注意することは、なるべく丁寧な表現を使うことです。聞きかえす際には次のような表現を使いましょう。
- I’m sorry?(語尾を上げて発音)
- I’m sorry, would you say that again?
- Do you mean ~?(~ということですか?)
わからないことを、まるで知っているかのように無理して答える必要はありません。その際、「わらない」とだけ答えるのではなく、「わからないけど~だと思う」など、わからないなりにも面接官の求める答えに近づける努力が必要です。以下のような「いまは答えをもちあわあせていませんが…」といった表現は便利です。
- Franky I can’t tell, but ~
- I don’t have the answer to that at the moment, but ~
就職や転職の面接では最後に「なにか聞いておきたいことありますか?」と尋ねられることがあります。その場合、遠慮は必要ありません。むしろ、積極的に質問するほうが好印象です。仕事に対する関心や意欲が高いとみられるからです。
鼻につく“自慢話”はNG
自慢気に話すことはNGです。面接官の印象を悪くします。
英語では自信をもって話すことが大切といわれています。この「自信」を「自慢」と勘違いしている人がいます。自慢気に話す人は、欧米人からも嫌われます。自分の強みを語る際にも、独りよがりにならないことが大切です。


自慢話に聞こえないような英語の表現も大切!以下の記事を参考にしてみて!



カジュアルすぎるのもNG
以下の2つもNGです。
- カジュアルすぎる服装
- カジュアルすぎる言葉づかい
英語の面接にのぞむ服装については、各団体や企業のドレスコードをチェックしてみてください。一般的に、欧米のビジネス界ではprofessionalであることが求められます。面接のときはprofessionalと見えるように意識しましょう。
言葉づかいにも注意が必要です。タメ語に近い話し方にならないようにしましょう。英語だからラフでいいというのは勘違いです。相手に敬意を払って話すようにしてください。


英語にも敬語はある!英語で丁寧に話す方法を知りたい人は、以下の記事を参考にしてみて!
【英語で敬語の表現使えてますか?】タメ口では失礼になります!



英語の面接では時事英語は必須
英語での面接では、時事的な話題が扱われることがあります。新聞紙上をにぎわしているような話題です。英語検定試験の面接であれ、就職・転職の面接であれ、時事的な話題を英語でも表現できるようにしておくといいでしょう。
効果的な学習法法は、英字新聞を読むことです。世の中で何が起きているのか、それらをどう英語で表現できるのかがわかります。
おすすめはジャパンタイムズアルファです。これはジャパンタイムズが、英語学習者向けに発行している英字新聞です。英単語や表現の解説もあり、英語の勉強には最適です。新聞ではありながら、ネイティブによる記事のナレーションも聞けます。英語の面接に挑むまえには、定期的に読んでおくといいでしょう。


ジャパンタイムスアルファの使い方や購読方法は以下の記事で詳しく解説しているよ!



まとめ
英語の面接はわずか10分程度ですが、事前にできる対策はしっかりしたうえでのぞみましょう。想定される質問に対する答え方を、頭の中でしっかり整理してください。
それと同時に、基本的な英会話力も必要です。日常会話や時事英語などにも取り組み、ぜひ面接ではいい結果を残してください。