【英語の職務経歴書】あなたの書き方次第で損することも…!

英語で転職

英語で職務経歴書なんて書けるかなあ……

職務経歴書に書く英語って評価の対象になるのかなあ……

英語の職務経歴書は、外資系企業などに入る際は必須です。正しい英語で書けないと、書類選考の時点ではねられてしまいます。

私は英語を独学し、アメリカでパイロットとなりました。私自身もアメリカで就職の際、英語で職務経歴書を書いてきました。

ここではそんな私が、英語の職務経歴書の書き方を解説します。

この記事を読めば、書類選考で損をすることはありません。内定に一歩、近づくことができます。

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英語の職務経歴書は採用活動で重要

まず、英語の職務経歴書がどんなものなのかをご紹介したいと思います。書式はさまざまありますが、基本は以下のような内容です。

Name(氏名)

Summary(経歴概要)

Work Experience(職務経歴)

Education(学歴)

About Me(自己PR)

Skills/Language(資格/言語)

職務経歴書が重要な理由

職務経歴書が外資系企業などで重要な理由は次のとおりです。

  • 日本→新卒者採用志向
  • アメリカ→経験者採用志向

外資系企業の採用では、経験、つまり職務経歴がモノをいうからです。アメリカでは、大手企業になればなるほど経験がないと採用選考のスタートラインにさえ立つことができません。どんな職務を経験してきたのかは、採用する側がもっとも関心のあることです。

胸をはれる「職務経歴」がないという人へ

華々しい「職務経験」なんてない……という人でも心配はいりません。責任ある立場で仕事に携わってきたことが伝わることが重要です。職務経歴を書くときには、次のことを意識してください。

  • 専門性を発揮した経験
  • 責任ある仕事をまかされた経験
  • 部下や後輩の指導に携わった経験
  • リーダーシップを発揮した経験

職務経歴書は自分を売り込む第一歩

職務経歴書を書くにあたっては、自分を売り込むことを意識してください。自分の得意分野や持ち味、スキルをしっかり伝えましょう。

職務経歴書だけでは自分の強みを伝えきれないという場合は、読んだ相手の興味をそそるような書き方で書くことです。転職では必ず面接があります。相手が食いついてさえくれれば、面接で捕捉できます。

職務経歴書の送付をメールで求める企業もあります。英語でのメールの場合、文面にも気をつけましょう。メール自体、評価の対象ではないものの、正しい英語で礼節を尽くした書き方をすると好印象です。

英語でのメールの書き方は以下の記事を参考にしてみて!

英語のメールの書き方は?書き出しや挨拶から結びまで例文もご紹介!

【英語のメール】書き出しから結びまで!コピペOKの例文あり
英語のメールをどう書けばいいかわからない人は多いのではないでしょうか。この記事では、英語のメールの書き出しから結びまでを例文つきで紹介しています。英語のメールが書けなくて困っているという人必見です。

英語の職務経歴書の書き方

英語の職務経歴書は、書式に関わらず、次の4点は必ず記入することになります。これら4つの項目を英語で記入する際、主語のI(私)を省略するのが一般的です。

例文とともにご紹介します。

Summary

Summaryは自分の経歴の概要です。専門性と経験を中心に記入します。たとえば以下のような感じです。

Marketing professional with three years of skilled experience at a Japanese firm. Most of skills focus on online marketing, contributing to great achievement in the revenue.
Additional experience has been gained in the areas of sales promotion and product development.

このように“I”を使わずに、簡潔に自分の経歴の概要をアピールします。

Work Experience

Work Experienceも必ず記入する項目のひとつです。時系列に直近の職務経歴から書き込みます。記入する際のポイントは以下の3点です。

  • 働いた会社名もしくは業種
  • 当時の肩書き
  • 職務の内容

会社名は、名の知れた会社であれば書いてもいいでしょう。知名度がそこまでない会社であれば「マーケティング会社」「金融関係」などと業種を記入します。具体例をみてみましょう。

  1. Online marketing Company(2018-Present)
    Head of marketing
    Responsibilities include acquiring customers online and managing the brand image.
    Tasked with increasing productivity and cost analysis.
    Additional duties: project management of the new front-end platform.
  2. Part-time employment(2013 – 2015)
    ・Assistant accountant.
    ・Shop clerk.

どのような立場の仕事をしてきたかを書く際、Responsibilities include~やTasked with~は使える表現です。Duties:のようにセミコロンを使って、箇条書きのように記入する方法もあります。

複数の会社で働いた経験があれば、先ほど解説したように、日付けの新しいものから過去にさかのぼる形で書き込みます。上記の例のようにアルバイトも書いておくといいでしょう。

Education

学歴の記入は、一般的には大学以上です。「大学名」と「時期」「専攻」を明記します。大学卒業の人なら、卒業大学しか書くことはありませんが、留学経験があるなら記入してもかまいません。

海外の高校を卒業している場合は、英語力の証にもなるので記入しましょう。大卒で、留学経験のある人はたとえば次のような書き方になります。

  1. Waseda University (2000-2004)
    Major in social sciences
  2. University of California, Davis (6 months in 2003)
    Major in programming

About Me

日本語でいう自己PR欄です。専門性や意欲、自分の人格が伝わるような内容を書くと好感が持たれます。志望動機と絡めて書けると理想的です。

ここの項目は「自分自身」がテーマなので、“I”を主語にして書いてもかまいません。以下のように自分の性格やこれまでの仕事での成果、今後の意欲などをまとめて書くといいでしょう。

I would describe myself as an ambitious visionary who works hard to achieve my goals.
While I was working as an online marketing professional, I helped my company achieve the biggest monthly sales. I’m flexible and open to new ideas and changes. I am not constrained by conventional ways of running business, but rather I always seek for better ways to bring about better results.

英語で職務経歴書を書く際の注意点

英語の職務経歴書は、日本の履歴書と書き方が違う部分もあります。基本的な注意点を解説します。

職務経歴と志望動機を関連づける

英語の職務経歴書には「志望動機」を書く欄がない場合があります。なので、職務経歴と志望動機を関連づけて書くように心がけてください。

これまでの仕事がまったく違った業種で関連づけられないと思っても、そこは工夫です。「仕事をしながらさびつかせないよう努力した英語を活かしたい」や、「新しいことに挑戦した経験を次の仕事で役立てたい」などと書くのもひとつの方法です。

経歴や学歴は直近のものからさかのぼる

日本の履歴書と違い、経歴や学歴を書くときは、新しいものから書いていきます。日本語だと、高校→大学→入社した会社のように古い順から書きますが、英語は逆です。

日付けの新しいものから書くようにしてください。

書式はさまざま

日本の履歴書にくらべると、英語の職務経歴書の書式はさまざまです。会社から特定の書式の指定がない限り、どの書式を使ってもかまいません。自分が書きやすいと思うものを選ぶといいでしょう。

職務経歴書について面接で深掘りされる

職務経歴書は面接対策をするうえでも重要です。面接では、提出した職務経歴書をもとにさまざまな角度から深掘りされるからです。

面接で聞かれることを前提に、どう書けばいいのか注意点を解説します。

面接では職務経歴書と整合性をつける

職務経歴書に書いた内容と、面接で話す内容がチグハグになってはいけません。つじつまが合わないといったことがないよう注意しましょう。注意点は以下の3点です。

  1. 職務経歴書は事実に即して書く
  2. 転職の理由を面接で説明できるように
  3. 何度も転職しているならその理由も説明できるように

1つ目の、事実に即して書くことは重要なことです。誇張しすぎて事実とかけ離れると、面接でボロが出てしまいます。事実でないことは書かないよう気をつけましょう。

転職組が必ずといって聞かれるのが、Why are you leaving your job?という転職の理由です。答える際、いまの仕事が嫌だからなどネガティブなことは言わないようにしましょう。自分の知識や経験、専門性を次の会社で活かしたいという前向きなメッセージを面接で伝えられると好印象です。

何回か転職の経験があれば、そのことについても尋ねられるかもしれません。What made you change jobs so often? などと聞かれます。この際も「自分の可能性を探りたかった」などポジティブな回答を意識しましょう。

「希望の業種で採用が凍結されていたため、ほかの業種で経験を蓄積していた」など、夢を最後まであきらめない姿勢も高く評価されます。

外資系などの面接対策は以下の記事で詳しく解説しているよ!

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転職に失敗したくなければ職務経歴書の完成度を高める

職務経歴書の出来は、転職の成否に直結します。職務経歴書を書き上げたら、しっかり見直しをしましょう。事実に即して自分の強みをアピールできる内容になっているか、英語としておかしな表現はないかなどを確認します。

知り合いにネイティブがいれば、いちどチェックしてもらうのが理想的です。英語としてどんなニュアンスで伝わるかが確認できます。

まとめ

英語の職務経歴書の書き方ひとつで、企業が受ける印象は変わってきます。面接で聞かれる質問の方向性も変わってくるでしょう。職務経歴書はそれほど重要なものです。

希望する転職を実現させるためには、書き上げた職務経歴書を何度も見直してください。ネイティブの友人をつかまえるなどして、英語や内容のチェックをしてもらいましょう。

のちのち後悔しないように、職務経歴書の完成度を高められることは、何でも手を尽くしてください。自分の将来のかかった転職では、ベストを尽くしても尽くしすぎることはありません。

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