


英語で数字を表現するのは難しいなあ……



英語の数字って聞き取れない……
英語の数字は、日本語の表現とはまったく異なる場合があります。でも、数字は会話でよく使うので、正しく覚えていないと、コミュニケーションできません。
私は英語を独学し、アメリカでパイロットとなりました。飛行中は管制官から高度や速度などの指示を矢継ぎ早に受けるため、英語の数字とは毎日、付き合っています
ここではそんな私が、英語で数字を表現する方法をわかりやすく解説します。
この記事を読むことで、英語の数字への苦手意識がなくなります。
英語で数字を表現するには100までが基本
英語の数字の表現には一定の規則性があります。これさえ覚えてしまえば、決して難しくはありません。基本は1から100までの数字です。
1から100までの数字
1から100までの数字を覚えるには、まずは1から10までの数字をしっかり覚えましょう。あらためて1から10までの数字をおさらいしておきます。
- 1・・・one
- 2・・・two
- 3・・・three
- 4・・・four
- 5・・・five
- 6・・・six
- 7・・・seven
- 8・・・eight
- 9・・・nine
- 10・・・ten
このあとの11から19まではやや変則的な部分もありますが、20以上は規則性があります。というわけで、11から19までもあらためてまとめました。
- 11・・・eleven
- 12・・・twelve
- 13・・・thirteen
- 14・・・fourteen
- 15・・・fifteen
- 16・・・sixteen
- 17・・・seventeen
- 18・・・eighteen
- 19・・・nineteen
13からは「数字+teen」となっているのがわかります。
次に20以上の数字もおさらいしておきましょう、
- 20・・・twenty
- 30・・・thirty
- 40・・・forty
- 50・・・fifty
- 60・・・sixty
- 70・・・seventy
- 80・・・eighty
- 90・・・ninety
20から99までは、これらの数字のあとに1から9までの数字をつけるだけで2ケタの数字を簡単に表現できます。21ならtwenty-one、95ならninety-fiveです。
100以上の数字
100以上の数字は、日本語と単位が異なります。これが英語の数字は難しいと感じる一因かもしれません。まずは、100以上の単位をあらためてみてみましょう。
- 100・・・hundred
- 1,000・・・thousand
- 100万・・・million
- 10億・・・billion
- 1兆・・・trillion
100と1,000までは日本語に対応する英語がありますが、「万」がなく、次の単位は100万になってしまいます。なので、1,000の位以上は次のように表現します。
- 1万・・・ten thousand(10,000)
- 10万・・・one hundred thousand(100,000)
2万5,000ならtwenty-five thousand(25,000)、12万ならone hundred and twenty thousand(120,000)、12万5,000ならone hundred and twenty-five thousand(125,000)となります。
英語では変則的な数字の表現がある
ここからは、英語の数字にはやや変則的な表現があることをご紹介します。ただ、あくまでも読み方のバリーションがあるというだけです。これまで説明した、数字の基本的な規則性に変わりはありません。
千の位の数字
まず次の数字をみてください。
いままでの規則性にあてはめて読むと、two thousand five hundredですね。これで正解です。ただ、これを次のように読む場合があります。twenty-five hundred. わかりますか?
2,500を2thousand 5 hundredと読まずに、25 hundredと読むのです。千で区切らず、百で区切っています。千の数字を言うときにはよく使います。ただ、万の位の数字を言うときには、百の位で区切ることはありません。たとえば2万2,500は、twenty-two thousand five hundredです。
100万以上の数字
次の数字をみてください。
これも規則性にあてはめて読むと、two million five hundred thousandとなります。これでも間違いではありませんが、一般的にはtwo point five millionと読みます。つまり2.5百万という言い方です。100万以上の数字は小数点を活用して読むのが一般的です。230万ならtwo point 3 millionとなります。
では、次の数字はどうでしょうか。
規則性に沿って表現すると、one billion eight hundred millionとなりますが、小数点を使ってone point eight billionと表現します。数字が大きくなればなるほど、millionとかbillionとか混在してややこしいためです。



100万以上の数字は小数点を使って表現する!
0の表現
数字の0も独特の表現があります。次の例を見てみてください。
- My room number is 803.
- My team lost 5 to 0.
いずれの例もzeroと表現してまったく問題ありません。ただ、1つ目の0はアルファベットのOと発音する場合があります。部屋番号や電話番号、飛行機の便名のときは0をOと呼ぶことがしばしばです。
試合に5対0で負けたときなどは、0をnilかnothingという場合もあります。
同じ数字が続く場合
部屋番号や電話番号などで、同じ数字が2つか3つ続く場合は、独特な言い方をすることがあります。たとえば次のような数字のときです。
- 3005
- 2999
1つ目は普通に発音すればthree thousand fiveです。これをthree double O fiveと言うことがあります。0が2つあるためdoubleを使い、なおかつ0をOと呼んでいます。映画の007の読みと同じ考え方です。
2999は普通に発音すればtwo thousand nine hundred ninety-nineか、百の位で区切ってtwenty-nine hundred ninety-nineです。これも変則的に、two triple nineと読むこともあります。9が3つあるのでtripleです。
西暦は数字を半分ずつ区切る
西暦は数字を半分で区切ります。2021年なら20と21にわけてtwenty twenty-oneです。1985年なら19と85にわけてnineteen eighty-fiveとなります。
では、2005年はどうなるのでしょうか。2つに区切りにくい場合は、そのままtwo thousand fiveと読みます。
1905年の場合はnineteen O fiveと、西暦の場合、アルファベットのO使うのが一般的です。
英語の数字には“序数”がある
英語には「序数」があります。順番を表す数字です。序数の読み方や、どのような場面で使うのかをご紹介します。
序数の表現の仕方
まずは1から10までの序数をみてみましょう。序数も規則性があり、覚えてしまえば簡単です。
- 1・・・first
- 2・・・second
- 3・・・third
- 4・・・forth
- 5・・・fifth
- 6・・・sixth
- 7・・・seventh
- 8・・・eighth
- 9・・・ninth
- 10・・・tenth
1から3以外は、普通の数字の後ろにthがつくと考えればいいでしょう。20より上の数字も、この1から9の数字を後ろにつけます。21ならtwenty-first、85ならeighty-fifthです。
ひとつだけ注意が必要なのは20、30、40などきっかりとした数字の場合は、twentieth、thirtieth、fortiethと、thのまえにエともアともとれない母音が入ります。
序数を使う場合
序数を使うのは次のような場合です。
- 日付
- 順番や順位
- 回数
日付については、たとえば8月5日というときには、August fifthと序数を使います。順番や順位は、たとえばIwate is the second largest prefecture in the nation.(岩手は日本で2番目に広い県だ)などとなります。
回数についても同じようにThis is my third time in New York.(ニューヨークはこれが3回目です)といった使い方です。
英語で分数を表現するのに序数も使う
序数は、分数を表現するときも使います。以下に解説します。
英語で分数を表現する
まずは次の分数と読み方をみてみましょう。
- 1/3・・・one third
- 2/3・・・two thirds
分数を英語で表現する場合、分子は普通の数字、分母が序数と覚えておいてください。さらに、分子が2以上の場合には、分母の序数を複数形にします。
分数にも変則的な表現がある
分母が4の場合、つまり4分のいくつかを表現する際には変則的な表現があります。次の例を見てみてください。
- 1/4・・・a quarter
- 3/4・・・3 quarters
英語の数字は住所や電話番号の表現に必要
英語の数字は、住所や電話番号を表現するときに欠かせません。少なくとも自分の住所や電話番号は、英語で正しく表現できるようにしておきましょう。
電話番号は数字1つ1つを読み上げるを
電話番号は英語で表現する際には、番号を1つ1つ読み上げます。たとえば次のような電話番号がるとします。
この場合、zero,three,one,two,three,four…と数字1つ1つを発音します。ハイフンは発音しません。アタマの03が市外局番とわかるように、area code zero three と、area code という言葉を付け加える場合もあります。
また、難易度が高いのは、こうした番号を電話で伝えられる場合でしょう。数字には文脈がないため、リスニング力が問われます。



英語での電話対応の方法については以下の記事を参考にしてみて!
【英語の電話対応】これさえ知っていれば失敗しない表現をご紹介!




住所も数字を1つずつ読む
住所やマンションの部屋番号も、電話番号と同じように数字を1つずつ読み上げます。唯一違うところは、ハイフンを読み上げることです。電話番号のように数字がつながっていないからです。
このような住所の場合、Kasumigaseki five hyphen six hyphen four と読みます。



英語での住所の表現方法については、以下の記事で詳しく解説しているよ!




まとめ
英語が得意な人でも、数字の表現は苦手だという人は少なくありません。英語の数字は、日本語とは違う表現をするからです。数字が大きくなればなるほど、聞き取るのが難しくなります。
そのいっぽうで、数字は会話で頻繁に使います。買い物の際の支払いや、所要時間、距離など…多くのシチュエーションで使われます。
英語の規則性を覚えれば、数字の苦手意識は払拭できます。ぜひこの機会に、あらためて英語での数字の表現を整理してみてください。