
中学英語って難しいんだよなあ……

中学英語を理解するのにおすすめの問題集とかないのかなあ……
中学英語が難しいと感じている人は多くいます。ただ、中学英語をしっかり理解していないと、英語力は伸びません。
私は英語を独学しアメリカでパイロットをつとめています。独学するなかで、中学英語は英語を使うときの基本であることを痛感しました。
ここではそんな私が、中学英語は難しいと感じている人向けに、これさえ知っておいてほしいという表現や、おすすめの問題集をご紹介します。
この記事を読めば、英語に対する苦手意識も払拭できます。
中学英語が難しいという人に理解してほしい文法
中学英語が理解できると、海外の人ともほぼ互角に英語でコミュニケーションできます。中学英語は「基礎」とよくいわれますが、中3までの内容を理解すれば、かなりの部分を英語で表現できます。
ここでは、これだけは最低限理解してほしい中学英語のポイント7つを解説します。
英語の文章の基本構造
まず、覚えてほしいのは、英語の文章の基本構造です。英語の基本は次のとおりです。
主語+動詞(+目的語)
実際の例をみてみましょう。
I eat sushi.(主語+動詞+目的語)
I sleep at home.などのように、「家で」という場所が追加されたり、修飾語が加わったりすることがありますが、基本は「主語+動詞」です。
そして、「~を食べる」「~を書く」など、目的語が必要な場合は、動詞のあとに来ます。
be動詞と一般動詞
be動詞と一般動詞の違いを理解することも重要です。まずはbe動詞と一般動詞をみてみましょう。
am, are, is
eat, play, like, listen, go, come, sleep, run ……
be動詞は上の3つしかありません。ですから、be動詞はどんなものなのかを理解するのが肝になります。
be動詞と一般動詞を使った以下の例文で解説します。
I eat sushi.(一般動詞)
違いを解説するまえに、文章の構造に注目してください。be動詞だろうと一般動詞だろうと、先ほど説明した「主語+動詞(+目的語)」という構造に変わりはありません。
be動詞のほうは「私は日本人です」という意味です。これは主語のIとJapaneseがイコールという意味になります。つまり、簡単にいうと、be動詞は「主語イコール目的語」の場合に使う表現です。
be動詞の例文をもう少しご紹介します。
I am hot.(私は暑いです)
We are baseball players.(私たちは野球選手です)
こうした主語と目的語をイコールで結ぶbe動詞以外の動詞はすべて「一般動詞」です。日本語の動詞にあたるものは、すべて一般動詞と思ってもいいでしょう。
疑問文・否定文
疑問文や否定文が作れるかも、中学英語のポイントです。まずはbe動詞の場合をみてみます。
Are we baseball players?(私たちは野球選手ですか?)
Are you a pilot?(あなたはパイロットですか?)
このように主語とbe動詞をひっくり返すだけです。否定文にする場合は以下のようにbe動詞のあとにnotを入れるだけです。
一般動詞の場合の疑問文は次のように変化します。
Do you eat sushi?(あなたは寿司を食べますか?)
be動詞はアタマの単語をひっくり返しましたが、一般動詞の疑問文はアタマにDoをつけるだけです。否定文は次のように、主語のあとにdo notを入れます。短縮してdon’tでもかまいません。
三人称単数
「三人称単数」は中学の前半で習います。難しい文法に聞こえますが、簡単に説明すると以下のとおりです。
二人称・・・you(あなた)
三人称・・・she, he, they(「自分」と「あなた」以外の人や物
三人称の単数というのは、具体的にはhe, she, itなどです。三人称の単数だけなぜ覚えなければいけないのかというと、これまで説明してきた「一般動詞」を使う場合、三人称単数が主語になると「一般動詞」にsがつくためです。次のような感じです。
He plays baseball.
疑問文や否定文では、動詞にsはつきませんが、doの代わりにdoesを使います。
He does not play baseball.
現在進行形や過去形など
英語の動詞は「時制」によって変化することも覚えておく必要があります。次の5つです。
- 未来形
- 現在形
- 現在進行形
- 現在完了形
- 過去形
ひとつひとつをここで解説する余裕はありませんが、「~するつもりだ」と未来のことを言う場合には動詞のまえにwillをつける、「いま~しています」と動作が進行中の場合にはbe動詞+動詞ingなどです。
すべての動詞には「過去形」があり、「~した」と過去の話をする際には動詞を過去形にして使う必要があります。
助動詞と動名詞
助動詞と動名詞は、いずれも動詞を名詞にする方法です。具体的には「食べる」なら「食べること」、「眠る」なら「眠ること」のように、日本語でいえば「こと」をつけて名詞にする表現です。
to study(勉強すること)
to eat(食べること)
studying(勉強すること)
eating(食べること)
こうして動詞を名詞にすることで、I like eating.(私は食べることが好きだ)のような表現ができます。
現在完了形
中学英語でもっとも難しい文法が「現在完了形」ではないでしょうか。次のような英語の構造です。
現在完了形は、過去のある時点から現在まである状態が継続していることを表します。
(私は10年間ずっと東京に住んでいる)
このように、過去形でもなく現在形でもなく、過去から現在まで継続していることを表すのが現在完了形です。

現在完了形については以下の記事でもっと詳しく解説しているから参考にしてみて!
【現在完了形や完了進行形の使い方】苦手意識を払拭するために!

中学英語が難しいと感じたら使ってほしい教材
ここまではごく簡単に中学英語の基礎を解説しましたが、実際に勉強するとなれば、もう少し詳しい参考書や問題集が必要となります。
ここに紹介するのは、実際に私が英語の指導をする際に使ったものや、訓練生のあいだで効果があったものばかりです。それぞれご紹介します。
基礎的な文法の解説がある問題集
中学英語の教科書代わりになる参考書兼問題集が、こちらの『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく』です。内容的には、中1から中3までの内容をすべて網羅しています。
中学生が読んでもわかりやすいように平易な文章で書かれています。練習問題やCDも付いているので、お金をかけずに独学で学びたい人にはおすすめです。
筆記試験対策に最適の問題集
次にご紹介するのは、中学校の定期試験や高校入試など、筆記試験対策に最適の1冊です。先ほどご紹介した問題集にくらべれば、出題される問題の難易度が高くなっています。現役の中学生向けの問題集です。
中学英語のデジタル教材
スマホやタブレットなどで生活のスキマ時間に勉強したいという人におすすめなのが、こちらのデジタル教材です。中学英語をベースに、読み書きだけでなく、シンプルな英語で「聞く」「話す」も実現させようという教材です。
私の訓練生のあいだでは、実はこの教材がもっとも人気でした。スマホにダウンロードして、空いている時間にレッスンを見聞きすることで、かなり理解が進んだようです。まさにYouTubeのレッスン動画を見ている感覚です。
しかも、会話のシナリオは、日本の若者文化などをテーマにしたものが多く、楽しみながら学べます。
JJ ENGLISH エクササイズ
中学英語は独学できる!
中学英語はご紹介した教材を使えば独学できます。高いお金をかけてスクールなどに通う必要はありません。
私自身は渡米前、英語でテレビを見るなどしてなるべく自分自身を英語の環境に置くようにしました。テレビのドラマやニュースは、生きた表現が学べるのでとても効果的です。中学英語が実際の会話でどう使われているのかがわかります。
問題集に頼っていると、発音がおろそかになりがちです。テレビや最近人気の動画配信サービスなどを活用すると、正しい発音も身につきます。


英語を独学する方法については、以下の記事をチェックしてみて!
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まとめ
中学英語が難しいと感じている人は、基本的な文法を正しく理解していないケースがほとんどです。それは、ちょっとした誤解だったり、最初に勉強したときの勘違いを引きずったりしています。
こうした基本は、ちょっと勉強すればすぐに理解できます。中学英語は何をするにも基本です。ぜひしっかり理解して、自分の英語の世界を広げてください。