
英語を独学する方法があれば知りたいなあ……

英語を独学できれば勉強にお金をかけなくていいのになあ……
英語の独学は可能です。ただ、方法を間違えると、いつまでたっても英語が身につきません。
私は英語を独学し、単身アメリカにわたりパイロットとなりました。英会話学校などには一切通わず、英語の口述試験や筆記試験にパスし、アメリカの空を飛んでいます。
ここではそんな私が、経験も踏まえながら、英語を独学する方法を解説します。
この記事を読めば、お金をかけずに英語を身につける方法がわかります。
英語を独学する第一歩は中学英語の理解
英語を独学するにあたって、最初の関門は中学英語でしょう。中学英語をあいまいなままにすると、いくら英語をべんきょうしても、その後の上達は期待できません。
中学英語は英語力を積み上げていく基礎であり、もっとも重要な部分です。中学英語から独学する場合、まず何から取りかかればいいかをご紹介します。
単語と文法はセットで覚える
英語を独学する際、とても大切なことがあります。それは、単語と文法をセットで覚えるということです。たとえば次の英文をみてください。
「書店で彼に会った」という意味です。この文章を分解すると、「S(主語)+V(動詞)+o(目的語)」という英語の基本型の文法になっています。そして、at以下で会った場所を示しています。
この英語のもっとも基本的な文法をもとに、動詞や目的語をそれぞれ変えていけば、いろんな表現ができます。
たとえば、動詞をspoke to(~と話した)に変えるとー
「書店で彼と話した」という意味に変わります。 at 以下を別の言葉に変えてみるとー
「レストランで彼と会った」という意味になります。
このように、文章の型(文法)と単語をセットで覚えていくことで、効率よく勉強できます。
最低限の単語は覚える必要がある
問題は、こうした表現や単語がなかなか覚えられないという悩みかもしれません。覚え方としては次の2つがあります。
- 使いながら覚える
- 一生懸命暗記する
使いながら覚えられるのが理想ではあります。しかし、なかなか使う機会がない場合や、試験対策などで短期間に覚えなければならないときは、暗記するしかありません。
暗記するのに私が利用しているのは単語帳です。とてもアナログですが、単語帳は、自分でまず単語を書き込んでから使います。最初に「書き込む」ことで、かなり記憶にとどめる効果があると個人的には感じています。

英語の単語や表現がなかなか覚えられないという人は、以下の記事を参考にしてみて!
【英単語が覚えられない人の特徴 】“暗記したつもり”ではダメ

中学英語を独学する方法
中学英語の効果的な独学方法は、NHKのラジオやテレビの講座です。私自身も、中学生のころはNHKの語学講座では多くのことを学びました。
NHKの講座は小学校、中学校、高校と、レベル別に放送されています。4月から3月までの1年間の講座で、市販されているテキストに沿って進みます。


中学英語が理解できるとその後がかなりラクになる!中学英語のポイントは以下の記事にまとめているからチェックしてみて!
中学英語が難しいという人へ!この文法と問題集で乗り切れます!



【英語を独学する方法:その1】テレビの活用
ここからは、英語の独学に必要なものを3つご紹介します。まず1つめはテレビです。自宅のテレビを効果的に活用することで、英語の勉強になります。
英語の講座を見ることができる
テレビがあると、先ほどご紹介したNHKの語学番組が見られます。さらに最近では、NHKの教育テレビで、語学学習と社会勉強を組み合わせたような番組も放送されています。オンラインで海外の家族とを結んで、英語でコミュニケーションするような番組です。
語学番組でなく、地上波のNHKニュースは2か国語放送もしています。副音声に切り替えると、時事英語が学べます。
英語の初心者でも、日常的にこうしたナマの英語に触れるのはとても効果的です。“英語のシャワー”を浴びることで、耳が慣れるからです。
海外の番組から本場の英語が学べる
CS放送や、ひかり回線経由の放送などと個別に契約していれば、海外の番組から本場の英語が学べます。具体的には、スカパーやひかりTVなどの契約です。
海外の番組から英語を学ぶ際のポイントは、自分の興味ある分野を見ることです。スカパーもひかりTVも多くのチャンネルを提供しています。そのなかから、旅や車、ドラマ、スポーツなど、自分のお気に入りのチャンネルや番組があれば視聴習慣も根づきます。
初めは英語が聞き取れなくても、数か月もすると単語や表現が耳に残るようになります。


英語の独学におすすめの番組やチャンネルは以下の記事で紹介しているよ!
【完全無料】テレビで英語を学ぶ!おすすめの番組とチャンネル11選



テレビを使った具体的な英語独学方法
“英語のシャワー”を浴びるだけでも有益だと思いますが、私がかつて実践して、とても有益だった英語の独学法をご紹介します。ニュースやドラマを英語で見るときは、次のような方法で英語を勉強していました。
- 耳に残った知らない単語や表現をメモ
- 音を頼りに辞書などで調べる
- 意味がわかったら自分でも使えるようしっかり府に落とす
注意が必要なのは、聞いてわからない単語すべてについて、いちいち調べる必要はないということです。あくまでも鍵となる単語や表現に絞ってください。
テレビを英語で見ていると、耳に残る単語や表現が増えてくるものです。「わからなくて気持ち悪い」「これはキーワードっぽいな」と思ったら、調べてみるといいでしょう。
こうして、ある意味手間をかけて調べる単語や表現は記憶に残りやすいといえます。面倒くさそうに感じるかもしれませんが、実はかなり効果的な英語の独学方法です。
【英語を独学する方法:その2】スマホや端末の活用
スマホや携帯端末も、英語の独学には貴重なツールです。通勤・通学や、外出時の時間を有効に使うことで、効率的に勉強できます。
どこでも映画が英語で見られる
動画配信サービスを利用することで、スマホさえあればどこでも映画が英語で見られます。映画を見る際には、ジャンル選定に注意が必要です。
アクションものなどは会話が少なく、英語の勉強にはふさわしいとはいえません。スラングが多すぎる映画も、参考にはならないでしょう。
ファミリーものや恋愛ものだと、会話量が多く、勉強になります。映画のセリフが聞き取れたり、表現が盗めたりすると、英語学習がいっそう楽しくなります。


映画を使った具体的な英語の独学方法は以下の記事で詳しく紹介しているよ!



SNSからも英語は独学できる
YouTubeやTwitterなどのSNSからも英語は独学できます。たとえばYouTubeの場合は、ネイティブが投稿した動画や、海外のテレビ番組の一部などが勉強になります。動画によっては、英語の字幕が表示されているものもあります。英語を耳だけで聞き取ることが難しい場合、字幕があると理解の助けになります。
Twitterは次のようにいろいろな使い方ができます。
- 英語学習アカウントをつくって英語学習者同士で交流
- 英語でツイートする海外の人との交流アカウント
- 海外メディアのアカウントをフォロー
英語学習用のアカウントを作成して、学習者同士で交流するのは最近よくみられます。互いに質問し合ったり、励まし合ったりできるのがメリットです。
英語で発信するアカウントをつくるのもひとつの方法です。海外の人を対象にツイートを発信し、“いいね”がつくとうれしいものです。自分の英語が通じたことが自信にもなります。
海外のテレビ局や英字新聞の公式アカウントをフォローすれば、英語でのツイートを見ることができます。SNSだと短時間に手軽に見聞きできるので、とてもおすすめです。
【英語を独学する方法:その3】使う機会をつくる
最後3つめに必要なこととして、英語を使う機会です。黙っていては、なかなか英語を使う機会に恵まれません。積極的に行動して、自分から英語を使う機会をつかみましょう。
訪日外国人向けボランティア
おすすめのひとつは、外国人向けのボランティアです。首都圏や京阪神に住んでいる人なら、観光や生活支援、文化紹介など、さまざまなボランティアがあります。
以下にご紹介するのは、首都圏の訪日外国人を対象にした観光ガイドを募集している団体です。団体のHPでは、関西など他の地域で同じような活動をしている団体も紹介しているので、参考にしてみてください。
(参考:“TOKYO FREE GUIDE” https://www.tokyofreeguide.org/jp/guide/)
国際交流団体で活動する
住んでいる地域の国際交流団体で活動するのもひとつの方法です。在留外国人への支援や、交流イベントの開催などが主な仕事です。
国際交流ボランティアや通訳ボランティアなど、活動内容によって団体がわかれている地域もあります。地元の自治体などに問い合わせてみるといいでしょう。
英語を使うアルバイトをする
英語を使うアルバイトをするという方法もあります。クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングに登録すると以下のような仕事の依頼が見つかります。
- 英語のナレーション
- 英語のメール作成や海外との電話
- 通訳・翻訳
クラウドソーシングなら、継続的に雇用関係が続くわけではなく、1回ごとの請負になります。日雇いのバイト感覚で応募できます。
通訳や翻訳は、資格がなくてもできることが多いので、おすすめです。とても勉強になります。


翻訳の仕事をバイト感覚でする方法については、以下の記事をチェックしてみて!



オンライン英会話という方法も
英語を使う時間が取れないという人はオンライン英会話を受講するという方法もあります。オンライン英会話は通常24時間、自分の都合のいい時間にレッスンを入れられます。
私の訓練生がよく利用しているのは、格安で大手のDMMです。1レッスン25分で200円前後と、破格の安さです。無料の体験レッスンもあるので、試しているのもいいと思います。
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まとめ
英語の独学は決して難しくありません。少し頑張らなければいけないのは、中学英語を理解する部分だけです。とはいえ、中学英語の8割が理解できればいいでしょう。残りは、英語を継続していくなかで、徐々に理解が深まります。
大切なことは、どんどん英語に触れていくことです。高いお金をかけて、英会話スクールに身を委ねるのではなく、みずから行動して英語をものにしてください。